令和元年度 地質調査技士 現場調査部門 No.83を解説、孔曲がりの防止
令和元年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.83は、ボーリングの孔曲がりを防ぐ掘進技術に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
孔曲がりは、掘り進むうちに孔が予定の向きからずれていく現象です。
防ぐには、まっすぐ掘る力を保つ工夫をします。
仕組みより、コアバレルの長さと孔曲がりの関係が分かれ目になります。
引っかけの核心は1点、コアバレルは短いほうがよいのか長いほうがよいのかです。孔曲がりを抑えるのは長いコアバレルなので、「できるだけ短いコアバレル」は誤りです。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 摩耗の少ないビットを使う | ○(正しい)。偏摩耗が少なくまっすぐ掘れる |
| 2 | できるだけ短いコアバレルを使う | ×(誤り) 正答。長いコアバレルが孔曲がりを抑える |
| 3 | スタビライザやドリルカラーを使う | ○(正しい)。孔壁で振れを抑える |
| 4 | 湾曲のないロッドを使う | ○(正しい)。曲がったロッドは孔を曲げる |
選択肢2が、孔曲がり防止のために短いコアバレルを使うとした点で誤りです。正しくは、長いコアバレルのほうが孔曲がりを抑えます。
選択肢2のポイント(ここが誤り)
コアバレルが長いと、孔壁に沿う部分が長くなり、掘進方向が安定してまっすぐ進みやすくなります。逆に短いコアバレルは、先端が振れやすく、孔が曲がりやすくなります。
孔曲がりを抑える工夫は、長いコアバレルのほか、湾曲のないまっすぐなロッド、孔壁で振れを抑えるスタビライザやドリルカラー、偏摩耗の少ないビットです。選択肢2は、これらと逆に「できるだけ短いコアバレル」を挙げており、孔曲がりを助長する向きで誤りです。
選択肢2が最も不適当な記述です。孔曲がり防止は長いコアバレルと押さえます。
覚え方
- 孔曲がり防止=長いコアバレル・湾曲のないロッド・スタビライザ・摩耗の少ないビット
- 「短いコアバレル」は孔が曲がりやすく、防止策としては逆向きの引っかけ
- 長いコアバレルは孔壁に沿う長さが増え、掘進方向が安定する
- スタビライザ・ドリルカラーは孔壁で先端の振れを抑える
理解度チェック
問題:孔曲がりを防ぐには、できるだけ短いコアバレルを使うのがよい。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
長いコアバレルが孔曲がりを抑えます。短いコアバレルは先端が振れやすく、孔が曲がりやすくなります。
問題:スタビライザやドリルカラーは、孔壁で先端の振れを抑えて孔曲がりを防ぐのに役立つ。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
スタビライザやドリルカラーは孔壁で振れを抑え、まっすぐ掘るのに役立ちます。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和元年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- 孔曲がり防止の掘進技術(長いコアバレル・湾曲のないロッド・スタビライザ・摩耗の少ないビット)の一般知識
※ 手順は標準的な内容で、最新の基準・テキストで確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月