令和元年度 地質調査技士 現場調査部門 No.59を解説、ボーリングのビット
令和元年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.59は、ボーリングに用いるビットに関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
ビットは、コアを採るかどうかで大きく2つに分かれます。
コアを採るのがコアビット、コアを採らず全断面を掘るのがノンコアビットです。
どちらの仲間かを取り違えるのが引っかけです。
引っかけの核心は1点、メタルクラウンはコアビットという点です。メタルクラウンをノンコアビットの仲間に入れるのは誤りです。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | ビットはコアビットとノンコアビットに大別される | ○(コアを採るか採らないか) |
| 2 | コア不要でも地質によりコアビットが速く経済的な場合がある | ○(地質しだいで使い分け) |
| 3 | ノンコアビットにトリコン・ウイング・クロス・フィッシュテイル・メタルクラウンがある | ×(誤り) 正答。メタルクラウンはコアビット |
| 4 | ダイヤモンドビットにサーフェスセットとインプリグネイテッドがある | ○(ダイヤの種類) |
選択肢1・2・4は、ビットの分け方や種類を正しく述べています。選択肢3だけが、メタルクラウンをノンコアビットに含めています。
選択肢3のポイント(ここが誤り)
ノンコアビットは、コアを採らず全断面を掘るビットで、トリコンビット・ウイングビット・クロスビット・フィッシュテイルビットがあります。
メタルクラウンは、刃先に硬い金属をつけてコアを採るコアビットです。
中硬岩・軟岩や未固結の地層の掘削に使います。
選択肢3は、そのメタルクラウンをノンコアビットの仲間に入れており、これが誤りです。
コアを採るか採らないかで、仲間分けが変わります。
選択肢3は、ビットの記述として最も不適当です。メタルクラウンはコアビットと押さえます。
覚え方
- コアビット=コアを採る(メタルクラウン・ダイヤモンドコアビット)。ノンコアビット=コアを採らない(トリコン・ウイング・クロス・フィッシュテイル)
- メタルクラウンをノンコアに入れたら引っかけ
- メタルクラウン=中硬岩・軟岩・未固結、ダイヤモンド=中硬岩・硬岩
理解度チェック
問題:メタルクラウンは、コアを採らないノンコアビットの一種である。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
メタルクラウンはコアを採るコアビットです。ノンコアビットはトリコン・ウイング・クロス・フィッシュテイルなどです。
問題:コアを必要としない場合でも、地質によってはコアビットで掘ったほうが速く経済的なことがある。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
地質しだいで、コアビットのほうが掘進が速く経済的な場合があります。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和元年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- JIS M 0103「ボーリング用機械・器具用語」(コアビット・ノンコアビット・メタルクラウンの区分)
※ ビットの区分は、最新の規格・テキストで確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月