ボーリングビットは過去問でどう問われる?種類分類・適用岩盤・ウォーターウェイ
ちしつモグラ
メタルクラウンってコアビットとノンコアビットのどっちなの?過去問ではどこを突かれるの?
この記事の要点
- 種類はコア採取の有無で分ける。メタルクラウンはコアビット、トリコン・ウイング・クロス・フィッシュテイルはノンコアビット。
- 適用岩盤はメタルビット=軟岩・未固結〜中硬岩/ダイヤモンドビット=中硬岩・硬岩。
- ダイヤモンドビットのウォーターウェイは、大きいと強度は下がる(増えるは誤り)。
ボーリングビットは、コアを採るかどうか(種類)と刃先の材質で分かれます。どの種類をどの岩盤に使うか、各部の名称が引っかけになるので、過去問での出方を見ていきます。用語そのものはボーリングビットとは(用語解説)で押さえられます。
過去問でどう問われるか?
ボーリングビットは、平成28年度・令和元年度・令和5年度と現場調査部門でほぼ毎年問われます。まず、分類(コア採取の有無+刃先材質)を固めます。
| 分け方 | 区分 | 中身・適用 |
|---|---|---|
| コア採取の有無 | コアビット | 環状に掘ってコアを採る(メタルクラウン・ダイヤモンドコアビット) |
| ノンコアビット | 全断面を掘る。コア不要(トリコン・ウイング・クロス・フィッシュテイル) | |
| 刃先の材質 | メタルビット | 軟岩・未固結堆積層〜中硬岩。メタルクラウンが代表 |
| ダイヤモンドビット | 中硬岩・硬岩。マトリックスにダイヤを埋め込む |
この分類をふまえると、引っかけは大きく3パターンです。
- ① 種類を取り違える……メタルクラウン(コアビット)をノンコアビットに置く(ノンコアはトリコン・ウイング・クロス・フィッシュテイル)
- ② 適用岩盤を逆にする……硬い岩にメタルビット、軟らかい土砂にダイヤ、と逆に書く(硬いほどダイヤ、軟らかいほどメタル)
- ③ ウォーターウェイの向きを逆にする……ウォーターウェイ(掘削流体の通路)が大きいほど強度が増すとする(通路を広げるほど刃先の材料が減り、強度は下がる)
| 年度・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| R01 現場調査 No.59 | メタルクラウンをノンコアビットに含めた → メタルクラウンはコアビット ←①種類 |
| R05 現場調査 No.82 | マトリックスの硬さ・ダイヤサイズを取り違え → 硬い岩ほど硬めのダイヤモンドビット ←②適用岩盤 |
| h28 現場調査 No.81 | ウォーターウェイが大きいほど強度増加とした → 強度は下がる ←③ウォーターウェイ |
| R01 現場調査 No.81 | ウォーターウェイの大小で強度増加とした → 大きいほど強度は下がる ←③ウォーターウェイ |
※ 問題番号と正解は、全地連が公開している過去問・正答で確認しています。
つまりメタルクラウンはコアビット、硬いほどダイヤ・軟らかいほどメタル、ウォーターウェイが大きいほど強度は下がるが核心です。
理解度チェック
問題:メタルクラウンはノンコアビットに分類され、全断面を掘削してコアを採取しない。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
メタルクラウンはコアビットです。全断面を掘るのはトリコン・ウイング・クロス・フィッシュテイルなどのノンコアビットです。
問題:ダイヤモンドビットのウォーターウェイは、大きいほどビットの強度が増加する。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
逆です。
溝を大きくするほど刃先の材料が減り、強度は下がります。
ウォーターウェイは流体を流して冷却し切りくずを運ぶ通路です。
問題:硬質な岩盤ほど、マトリックスを硬めにしたダイヤモンドビットを選ぶ。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
R05 No.82で問われた選定の考え方です。軟らかい岩にはメタルビット、硬い岩にはダイヤモンドビットが基本です。
問われるのは、種類(コア/ノンコア)・適用岩盤・ウォーターウェイの3点。ここを外さなければ、ビットの問題は取りこぼしません。
出典・参考資料
- JIS M0103:2020 ボーリング用機械・器具用語(コアビット/ノンコアビット、メタルクラウン、ダイヤモンドコアビットの定義・適用岩盤)
- 地質調査技士検定 過去問題(全国地質調査業協会連合会=全地連/現場調査部門 R01 No.59・No.81、R05 No.82、h28 No.81)。正答は全地連公開の正答番号で照合。
※ 論点と用語の意味を自分の言葉で書いています。最新の基準・正答で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月