令和7年度 地質調査技士 現場調査部門 No.100を解説、山岳トンネル調査
令和7年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門(選択B群)No.100は、山岳トンネル調査の特徴に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
山岳トンネルは地下深部を長く掘るので、事前にすべてを把握するのが難しく、掘りながら調べていきます。調査の進め方と、どんな調査法が中心になるかが問われます。
引っかけの核心は、深部での主な調査法です。深部はボーリングでの直接調査に制約があるため、弾性波探査などの物理探査が主体になるのに、選択肢2は「ボーリングなど直接的情報の収集が主体」としています。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 地山の条件により施工方法が違い、必要な地盤情報も異なる | ○ |
| 2 | 大部分が地下深部にあることから、ボーリングなど直接的情報の収集が主体となる | ×(誤り) 正答。物理探査が主体 |
| 3 | 段階的な調査で精度を向上させ、各段階で必要な情報を収集する | ○ |
| 4 | 事前に完全把握は困難なため、施工中にも調査し地山条件の変化に応じる | ○ |
選択肢1・3・4は、山岳トンネル調査の考え方を正しく述べています。選択肢2だけが、主な調査法を取り違えています。
選択肢2のポイント(ここが誤り)
山岳トンネルは大部分が地下深部にあり、深い所までボーリングで直接調べるのは制約が大きい(費用・本数・位置の制限)です。そのため、広い範囲や深部の地質構造は、弾性波探査などの物理探査(間接調査)が主体になり、ボーリングは要所を補う形で使います。
選択肢2は「ボーリングなど直接的情報の収集が主体」としていますが、深部が主体だからこそ直接調査には限界があり、物理探査が主体になります。
「直接的情報の収集が主体」が誤りです。
段階的に調べ(選択肢3)、施工中も調査する(選択肢4)のも、事前の直接調査だけでは把握しきれないからです。
選択肢2は、山岳トンネル調査の記述として最も不適当です。深部は物理探査が主体、ボーリングは補完と押さえます。
覚え方
- 山岳トンネルは深部が主体で、弾性波探査などの物理探査が主体・ボーリングは補完
- 事前に完全把握は困難なので、段階的に調べ、施工中も調査する
- 「深部だからボーリングが主体」は主な調査法を逆にした引っかけ
理解度チェック
問題:山岳トンネルは大部分が地下深部にあることから、ボーリングなど直接的情報の収集が主体となる。
〇か×か。
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答え:×
深部は直接調査に制約があるため、弾性波探査などの物理探査が主体になります。ボーリングは補完です。
問題:山岳トンネル調査は、事前にすべてを把握できないため、施工中にも調査を実施する。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
段階的に調べ、地山条件の変化に応じて施工中も調査します(選択肢3・4は正しい)。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和7年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- 山岳トンネルの地質調査に関する技術資料(深部はボーリングによる直接調査に制約があり、弾性波探査などの物理探査を主体に、段階的に調査を進める)
※ トンネル調査の詳細は、最新のトンネル標準示方書・地質調査の一次資料で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月