地質調査技士 独学ノート

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地すべりと崩壊・土石流の違いは?すべり面と素因・誘因

ちしつモグラ

ちしつモグラ

地すべりと崩壊と土石流って何が違うの?分け方は動き方でいいの?

この記事の要点

  • 3つは動き方と速さで分かれる。
  • 地すべり=すべり面に沿ってゆっくり継続的、崩壊=突発的に速く崩れる、土石流=水と土砂が谷を流下
  • 地すべりは素因(地形・地質)と誘因(降雨・地震・人為)が重なって起こる。

斜面の災害は、土砂の動き方で地すべり・崩壊・土石流に分けられます。地質調査技士でも、それぞれの特徴がよく問われます。

土砂災害の種類(国土交通省)。土石流・地すべり・がけ崩れなどの起こり方を図で比較
出所:国土交通省 中国地方整備局 鳥取河川国道事務所「土砂災害の用語」。土石流・地すべり・がけ崩れなどの起こり方(動き方・速さ)を図で比較したもの。画像はクリックで拡大。

3つの違い

種類動き方・速さ
地すべりすべり面に沿って、地下水と重力でゆっくり継続的に移動
崩壊(がけ崩れ)急斜面が突発的に速く崩れ落ちる
土石流水を含んだ大量の土砂が谷沿いを流下する

地すべりはゆっくり、崩壊は突発的に速く、土石流は水と一体で流れるのが分かれ目です。地すべりはすべり面(破壊と非破壊の境界面)に沿って動きます。

素因と誘因

地すべりは、起こりやすい下地(素因)に、引き金(誘因)が加わって発生します。素因=地形・地質・地質構造などの場所の条件、誘因=降雨や地震(気象的)、切土や盛土(人為的)です。

過去問での問われ方:素因と誘因の区別

地すべりは素因と誘因の区別で出ます(h28現場調査No.14ほか)。

引っかけは誘因を素因に混ぜることです。

素因は破砕帯・スレーキングしやすい泥岩・温泉変質帯のような場所の地質条件で、「末端部の切土」は素因ではなく誘因(人為的な引き金)です。

「切土を素因に挙げる」とするのは誤りです(h28のNo.14)。

降雨・地震も誘因です。

年度をまたいだ問われ方は地すべりの論点整理を参照してください。

まちがえやすい:地すべり と 崩壊

地すべりはゆっくり継続的に動き、崩壊は突発的に速く崩れます。「地すべりは突発的に一気に崩れる」と書かれていたら崩壊の説明で、地すべりとしては誤りです。

理解度チェック

問題:地すべりは、すべり面に沿って地下水と重力の影響でゆっくり継続的に移動する現象である。

〇か×か。

答えを見る

答え:

突発的に速く崩れる崩壊(がけ崩れ)とは動き方が違います。

問題:降雨や地震は、地すべりの素因にあたる。

〇か×か。

答えを見る

答え:×

降雨や地震は引き金となる誘因です。素因は地形・地質などの場所の条件です。

地すべり=ゆっくり/すべり面、崩壊=突発的に速い、土石流=水と流下。素因+誘因で発生(切土は誘因)

ここが出題の中心です。

出典・参考資料

  • 地すべり・崩壊・土石流(斜面防災対策技術協会・防災科研・国土地理院 ほか:動き方の違い/素因と誘因)
  • 全地連 地質調査技士検定試験(h28 現場調査部門 No.14 地すべりの素因 ほか)。出題番号・正答は全地連公開の過去問・正答番号で照合。

※ 用語の意味を自分の言葉で書いています。最新の基準で確認してください。

地質調査技士 独学ノート 編集部

この記事を書いた人

地質調査技士 独学ノート 編集部

地質調査技士検定で過去に問われた用語・数値・調査手順を、地盤工学会の基準やJIS・国土交通省・環境省などの一次資料と、全地連の公式過去問に照らして整理しています。

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