地質調査技士 独学ノート

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地形と地盤の良し悪しは?旧河道・三角州・扇状地・段丘

ちしつモグラ

ちしつモグラ

地形を見ると地盤の良し悪しがわかるの?旧河道や三角州ってどっちが軟弱?

この記事の要点

  • 微地形から、地盤の良し悪しや地下水位の高さをおおまかに読める。
  • 旧河道・三角州・後背低地・埋立地は軟弱で地下水位が高い(液状化や沈下に注意)。
  • 台地・段丘は良好。扇状地は礫質で比較的良いが、谷の出口など条件で異なる。

地盤の良し悪しは、ボーリングの前に地形(微地形)からおおよそ推定できます。低くて水が集まる地形は軟弱で地下水位が高く、高くて古い地形は締まって良好、という傾向があります。

治水地形分類図サンプル(国土地理院)。旧河道・自然堤防・後背低地・台地などの微地形が色分けで分類された地図
出所:国土地理院「治水地形分類図 利用の手引」(令和3年)治水地形分類図サンプル「野田市」。旧河道・自然堤防・後背低地・台地などの微地形が色分けで分類される。微地形ごとに地盤の良し悪しや災害リスクが異なる。画像はクリックで拡大。

軟弱になりやすい地形

旧河道・三角州・後背低地・干拓地・埋立地は、やわらかい土がたまり、地下水位が高い傾向です。

沈下や、砂質なら液状化に注意します。

旧河道は昔の川の跡で、まわりよりゆるく水を含みやすい地形です。

良好になりやすい地形

台地・段丘は、古くから締まった地盤で、地下水位も比較的低く良好です。扇状地は谷の出口に土砂がたまった地形で礫質のことが多く比較的良いものの、場所によって性質が変わるため一概ではありません。

地形と地盤の傾向(早見表)

地形地盤の傾向
旧河道・後背低地・三角州軟弱・地下水位が高い(沈下・液状化に注意)
埋立地・干拓地ゆるく地下水位が高い(液状化に注意)
扇状地礫質で比較的良好(場所による)
自然堤防川沿いの微高地・砂質で比較的良好
台地・段丘締まって良好

過去問での問われ方:粗粒か細粒か

微地形は地質・調査技術の科目で出ます(H28現場調査No.7ほか)。

引っかけは「粗粒(砂・礫)が分布する地形はどれか」です。

扇状地・自然堤防・河岸段丘は粗粒で比較的良好、後背湿地(後背低地)は細粒で軟弱です。

自然堤防は川沿いの微高地で砂質、その背後の後背湿地は細粒の軟弱地盤、と対で覚えます(H28のNo.7)。

あわせて整理:旧河道

旧河道は昔の川が流れていた跡で、まわりよりゆるく水を含みやすい軟弱な地形です。液状化や不同沈下が起きやすいので、地形図や空中写真で見つけることが調査の手がかりになります。

理解度チェック

問題:旧河道や後背低地は、軟弱で地下水位が高く、沈下や液状化に注意が必要な地形である。

〇か×か。

答えを見る

答え:

低くて水が集まる地形は軟弱で地下水位が高い傾向です。台地・段丘は良好です。

問題:台地や段丘は、一般に軟弱で地下水位が高く、最も注意が必要な地形である。

〇か×か。

答えを見る

答え:×

台地・段丘は締まって良好な傾向です。注意が必要なのは旧河道・後背低地・埋立地などです。

低い細粒の地形(旧河道・後背湿地・埋立地)は軟弱、粗粒・高い地形(扇状地・自然堤防・段丘)は良好。ここが出題の中心です。

出典・参考資料

  • 微地形と地盤(国土地理院 土地条件図・地盤工学の地形分類資料:旧河道・後背湿地・自然堤防・扇状地・台地段丘の地盤傾向)。
  • 全地連 地質調査技士検定試験(H28 現場調査部門 No.7 ほか 微地形・地盤関連問題)。出題番号・正答は全地連公開の過去問・正答番号で照合。

※ 用語の意味を自分の言葉で書いています。最新の基準で確認してください。

地質調査技士 独学ノート 編集部

この記事を書いた人

地質調査技士 独学ノート 編集部

地質調査技士検定で過去に問われた用語・数値・調査手順を、地盤工学会の基準やJIS・国土交通省・環境省などの一次資料と、全地連の公式過去問に照らして整理しています。

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