軟弱地盤対策工法の分類とは?圧密促進・締固め・固結・置換
ちしつモグラ
軟弱地盤の対策工法って数が多いけど、どう分類すると覚えやすいの?基準は何?
この記事の要点
- 軟弱地盤対策は、地盤に何をするかで4つに分けて覚える。
- 代表的な考え方は4つ=圧密促進・締固め・固結・置換。
- 目的は、沈下を先に済ませる/密度を上げる/固める/良質土に入れ替える。
軟弱地盤対策工法は、やわらかい地盤の沈下や支持力の不足、液状化に備える工法です。数は多いものの、地盤に対して何をするかで分けると整理できます。
4つの考え方で分類する
| 分類 | すること | 代表工法 |
|---|---|---|
| 圧密促進 | 水を抜いて沈下を先に済ませる | プレローディング・バーチカルドレーン |
| 締固め | 密度を上げて締め固める | サンドコンパクションパイル |
| 固結 | 固化材で固める | 深層混合処理・石灰パイル |
| 置換 | 軟弱層を良質土に入れ替える | 置換工法 |
圧密促進は沈下を先取り、締固めは密度UP、固結は固める、置換は入れ替えると覚えると整理できます。
目的から見る
工法は、沈下を抑える・支持力を高める・液状化を防ぐといった目的で選びます。たとえば、ゆるい砂の液状化対策には締固め(密度を上げる)、やわらかい粘土の沈下対策には圧密促進(水を抜く)が向きます。
過去問での問われ方:動態観測の計器
軟弱地盤は解析・施工の科目で出ます(H30現技管No.27ほか)。
対策工法だけでなく、盛土など軟弱地盤の施工中の動態観測に使う計器も問われます。
地中層別沈下計・孔内傾斜計・間隙水圧計は動態観測に使いますが、RI水分密度計は締固め管理の機器で動態観測には使いません(H30のNo.27)。
| 計器 | 動態観測に使うか |
|---|---|
| 地中層別沈下計 | 〇 沈下を測る |
| 孔内傾斜計 | 〇 側方変位を測る |
| 間隙水圧計 | 〇 間隙水圧を測る |
| RI水分密度計 | × 締固め管理の機器 |
※ 出題番号・正答は全地連公開の過去問・正答で確認。
あわせて整理:圧密促進 と 締固め
圧密促進は水を抜いて沈下を先に進める(粘性土向き)、締固めは密度を上げる(ゆるい砂向き)です。対象の土と狙いが違うので取り違えないようにします。
理解度チェック
問題:深層混合処理は、セメントなどの固化材で地盤を固める「固結」の考え方の工法である。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
固化材を混ぜて化学的に固める固結工法です。締固め(物理的に密度を上げる)とは別の考え方です。
問題:バーチカルドレーンは、地盤を固化材で固める固結工法である。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
バーチカルドレーンは水を抜いて沈下を促す圧密促進工法です。固めるのは固結工法です。
軟弱地盤対策は圧密促進・締固め・固結・置換の4分類。動態観測は沈下計・孔内傾斜計・間隙水圧計(RIは締固め管理)。
ここが出題の中心です。
出典・参考資料
- 軟弱地盤対策工法の分類(地盤工学会「軟弱地盤対策工法」ほか:圧密促進・締固め・固結・置換)。工法・観測は基準で確認。
- 全地連 地質調査技士検定試験(H30 現場技術・管理部門 No.27 ほか 軟弱地盤・動態観測関連問題)。出題番号・正答は全地連公開の過去問・正答番号で照合。
※ 用語の意味を自分の言葉で書いています。最新の基準で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月