地盤の支持力の検討に必要な土質試験とは?透水試験は使わない
ちしつモグラ
支持力を調べるのにどの試験を使うの?透水試験も支持力に使うの?
この記事の要点
- 支持力=地盤が基礎を支えられる力。直接基礎や杭基礎の設計で検討する。
- 検討に必要なのは、せん断強さ(一軸圧縮・三軸圧縮試験)と単位体積重量(湿潤密度試験)。
- 引っかけの核心=透水試験は支持力の検討に使わない(透水性を求める試験)。
地盤の支持力とは、地盤が基礎からの荷重を支えられる力です。
直接基礎や杭基礎の設計で、地盤が十分な支持力をもつかを検討します。
支持力は地盤のせん断強さと単位体積重量などから求めるため、それらが分かる土質試験が必要です。
試験では、どの試験が支持力の検討に使えるかが問われます。
支持力の検討に使う土質試験
支持力は、地盤のせん断強さと単位体積重量などから検討します。それらを求める試験が必要です。
| 土質試験 | 求めるもの/支持力との関係 |
|---|---|
| 一軸圧縮試験 | 粘性土のせん断強さ(粘着力)。支持力に使う |
| 三軸圧縮試験 | せん断強さ(粘着力・内部摩擦角)。支持力に使う |
| 湿潤密度試験 | 土の単位体積重量。支持力の計算に使う |
| 透水試験 | 透水性(透水係数)を求める。支持力の検討には使わない |
「透水試験で支持力を検討する」とするのは誤りです。
透水試験は水の通しやすさ(透水性)を求める試験で、支持力に関わるせん断強さは出ません。
支持力にはせん断強さと密度の試験を使います。
良質な支持層の目安
基礎を支える良質な支持層の目安は、粘性土でN値20以上、砂・砂礫でN値30以上です。
基礎の下に圧密層や液状化層などの軟弱層がないことを確認します。
N値は標準貫入試験で求めます。
間違えやすい:支持力の試験 と 透水試験
支持力はせん断強さ(一軸圧縮・三軸圧縮試験)と単位体積重量(湿潤密度試験)から検討します。
透水試験は透水性を求める試験で、支持力には使いません。
選択肢に透水試験が混ざっていたら、それが「支持力の検討には使わない」側です。
理解度チェック
問題:地盤の支持力を検討するために、土の透水試験を行う。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
透水試験は透水性(透水係数)を求める試験で、支持力の検討には使いません。支持力にはせん断強さ(一軸圧縮・三軸圧縮試験)や単位体積重量(湿潤密度試験)を使います。
問題:砂・砂礫の良質な支持層の目安は、おおむねN値30以上である。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
砂・砂礫はN値30程度以上、粘性土はN値20程度以上が良質な支持層の目安です。基礎の下に軟弱層がないことも確認します。
支持力の検討に使うのはせん断強さ(一軸・三軸圧縮)と密度(湿潤密度)。透水試験は使わない。
ここが出題の中心です。
出典・参考資料
- 地盤の支持力・支持層の目安(地盤工学会/道路橋示方書・同解説 Ⅳ下部構造編/土質・基礎に関するQ&A ほか)
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)地質調査技士検定試験(R04 現場技術・管理部門 No.85 ほか)。正答は全地連公開の正答番号で照合。
※ 用語の意味を自分の言葉で書いています。数値・手法は最新の基準で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月