令和7年度 学科試験2 問57は、給水装置工事の施工管理に関する問題です。4つの記述の正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
誤りはエだけです。承諾を得る相手を差し替えるという、この分野でいちばん繰り返される型です。
道路内の埋戻しで承諾を受ける相手は道路管理者です。エはこれを水道事業者に、判断の基準を「水道法に定める基準」に、それぞれ書き換えています。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢5(ア=正/イ=正/ウ=正/エ=誤)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 事故が発生した場合は、直ちに必要な措置を講じた上で、事故の状況及び措置の内容を水道事業者及び関係官公署に報告します |
| 2 | ○(正しい) | 水道事業者・需要者(発注者)等が常に施工状況を確認できるよう、必要な資料、写真の取りまとめを行っておきます |
| 3 | ○(正しい) | 断水連絡、布設替その他特に施工時間が定められた箇所の工事は、水道事業者や関連する事業者と事前に打合わせを行い、指定時間内の工程進行を図ります |
| 4 | ×(誤り) | 道路内の埋戻し土は「道路管理者」の承諾を受けて指定された土砂を用います。承諾の相手を水道事業者とし、基準を「水道法に定める基準」とした点が誤りです |
標準計画は、承諾の相手を道路管理者と定めています。
給水装置標準計画・施工方法 3.7.1 土工事(解説)
道路内における埋戻しは、道路管理者の承諾を受け、指定された土砂を用いて、原則として厚さ30cmを超えない層ごとに十分締固め、将来陥没、沈下等を起こさないようにしなければならない。
この肢は3年度にわたり、書き換え方を変えながら誤りとして出続けています。基準の呼び方を変えても、承諾の相手が水道事業者になっている時点で誤りです。
| 出題年度 | 書かれ方 | 正誤 |
|---|---|---|
| 令和4年 | 水道事業者が定める基準を満たすか検査・確認し、水道事業者の承諾 | 誤 |
| 令和6年 | 水道事業者が定める基準を満たすか検査・確認し、水道事業者の承諾 | 誤 |
| 令和7年 | 水道法に定める基準を満たすか検査・確認し、水道事業者の承諾 | 誤 |
正しいアの根拠も同じ資料にあります。標準計画3.7.3は「工事中、万一不測の事故等が発生した場合は、直ちに所轄警察署長、道路管理者に通報するとともに、水道事業管理者に連絡しなければならない」と定めています。アはこれを「水道事業者及び関係官公署」とまとめた書き方で、相手はずれていません。
相手が場面ごとに変わるので、下の3つで区切って覚えます。
| 場面 | 相手 |
|---|---|
| 道路内の埋戻し土 | 道路管理者の承諾 |
| 不測の事故 | 警察署長・道路管理者へ通報/水道事業管理者へ連絡 |
| 断水工事日の設定 | 水道事業者との協議(道路管理者とした肢は令和6年に誤り) |
詳細は施工計画書とは?埋戻し・復旧・事故時の連絡先までで扱っています。
道路内の埋戻し土は誰の承諾を受けるか。
道路管理者です。承諾を受けて指定された土砂を用い、原則として厚さ30cmを超えない層ごとに十分締固めます。
工事中に不測の事故が起きたときの連絡先は。
所轄警察署長と道路管理者へ通報し、水道事業管理者へ連絡します。
断水工事日は誰と協議して設定するか。
水道事業者です。「道路管理者との協議に基づいて設定される」とした肢は令和6年に誤りでした。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月