令和7年度 学科試験1 問22は、配管工事後の耐圧性能試験に関する問題です。4つの記述のうち、適当なものを1つ選びます。
正しいのは選択肢3だけです。柔軟性のある合成樹脂管や分水栓等を損傷させないよう、加圧圧力と加圧時間を適切にするという記述が正解になります。
最大の引っかけは選択肢1で、配管工事後の試験水圧は省令に定めがありません。省令が定めているのは給水管・給水用具そのものの耐圧性能であって、工事後の試験ではありません。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢3(適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 配管工事後の耐圧性能試験の水圧は、省令に定めがありません。標準計画が「原則として1.75MPaとすることが望ましい」としているもので、水道事業者が定めることができます |
| 2 | ×(誤り) | 水圧を加えると膨張して圧力が低下するのは柔軟性のある樹脂管の特性です。ステンレス鋼鋼管としている点が誤りです |
| 3 | 正解 | 柔軟性のある合成樹脂管や分水栓等の給水用具を損傷するおそれがあるため、加圧圧力や加圧時間を適切な大きさ、長さにする必要があります |
| 4 | ×(誤り) | 分水栓・止水栓の耐圧性能試験について、「すべて閉状態で実施する」としている点が誤りとされています |
壊さないための配慮です。
配管工事後の耐圧試験は、施工した給水装置に実際に水圧をかけます。このとき柔軟性のある合成樹脂管は水圧で膨張し、分水栓等の給水用具は過大な圧力で損傷するおそれがあります。だから加圧圧力と加圧時間を適切な大きさ・長さにします。
ここを取り違えたのが選択肢2で、膨張して圧力が低下するのは樹脂管の特性であって、ステンレス鋼鋼管ではありません。
選択肢1も重要です。省令が定めているのは、給水管及び給水用具が満たすべき耐圧性能(1.75MPaの静水圧を1分間)であって、配管工事後の試験水圧ではありません。標準計画は工事後の試験について「原則として1.75MPaとすることが望ましい」と書いており、水道事業者が独自に定められない、という記述は誤りになります。
手順そのものも決まっています。給水栓等を閉めて充水し、水圧を上げていき、1.75MPaに達したらバルブを閉めて1分間以上その状態を保持します。
詳細は耐圧性能基準とは?1.75MPaと20kPa・加圧装置だけ最大吐出圧力で扱っています。
配管工事後の耐圧性能試験の水圧は誰が定めるか。
省令に定めはなく、水道事業者が定めることができます。標準計画は原則として1.75MPaとすることが望ましいとしています。
加圧圧力や加圧時間を適切にするのはなぜか。
柔軟性のある合成樹脂管や分水栓等の給水用具を損傷するおそれがあるためです。
水圧を加えると膨張して圧力が低下するのはどの管か。
柔軟性のある樹脂管です。ステンレス鋼鋼管ではありません。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月