令和7年度 学科試験1 問20は、負圧破壊性能基準と負圧破壊性能試験に関する問題です。4つの記述の正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
正しいのはウだけです。イとエは同じ理由で誤りで、試験の圧力を「マイナス20キロパスカル」としている点が違います。
省令が定める圧力はマイナス54キロパスカルです。この数値を緩める形の引っかけが毎年のように出ます。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢2(ア=誤/イ=誤/ウ=正/エ=誤)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 負圧破壊装置を内部に備えた給水用具は、施工時に位置を変更できません。「変更可能なもの」としている点が誤りで、変更できるのはバキュームブレーカのほうです |
| 2 | ×(誤り) | 水受け部と吐水口が一体の構造の給水用具についての記述ですが、試験圧力を「マイナス20キロパスカル」としている点が誤り。正しくはマイナス54キロパスカルです |
| 3 | ○(正しい) | バキュームブレーカとは器具単独で販売され、水受け容器からの取付け高さが施工時に変更可能なものをいいます |
| 4 | ×(誤り) | 透明管内の水位の上昇が75ミリメートルを超えないという判定値は正しいものの、試験圧力を「マイナス20キロパスカル」としている点が誤りです |
誤りは同じ1か所です。
負圧破壊性能試験の圧力は、省令で流入側からマイナス54キロパスカルと定められています。イもエも、ここを「マイナス20キロパスカル」に置き換えている点が誤りです。
判定値のほうは覚え分けが要ります。
| 対象 | 試験圧力 | 判定 |
|---|---|---|
| バキュームブレーカ | 流入側から−54kPa | 透明管内の水位の上昇が75mmを超えない |
| 水受け部と吐水口が一体の給水用具 | 流入側から−54kPa | 吐水口から水を引き込まない |
| 減圧式逆流防止器 | 流入側から−54kPa | 透明管内の水位の上昇が3mmを超えない |
「流入側」を「流出側」に、「−54kPa」を「−20kPa」に、バキュームブレーカの「75mm」を減圧式逆流防止器の「3mm」に入れ替えた肢が繰り返し出ます。3つとも条文どおりかを見ます。
アの区別も押さえます。器具単独で販売され、取付け高さを施工時に変更できるのがバキュームブレーカ。製品に組み込まれていて位置を変更できないのが負圧破壊装置を内部に備えた給水用具です。単独の器具は施工者が高さを決めるので、越流面から150mm以上という条件が効いてきます。
詳細はバキュームブレーカとは?圧力式と大気圧式の違いと150mm以上の根拠で扱っています。
負圧破壊性能試験で加える圧力はいくらか。
流入側からマイナス54キロパスカルです。マイナス20キロパスカルとした肢は誤りです。
バキュームブレーカの判定値は。
接続した透明管内の水位の上昇が75ミリメートルを超えないことです。減圧式逆流防止器は3ミリメートルなので取り違えに注意します。
バキュームブレーカと、負圧破壊装置を内部に備えた給水用具の違いは。
バキュームブレーカは器具単独で販売され、取付け高さを施工時に変更できます。内部に備えた給水用具は製品に組み込まれており、位置を変更できません。
> 給水装置の構造及び性能のほかの論点は給水装置の構造及び性能のカテゴリにまとめています
法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月