令和7年度 学科試験1 問16は、消防法の適用を受けるスプリンクラーに関する問題です。4つの記述のうち、不適当なものを1つ選びます。
誤りは誰がやるかの1点です。配水管から分岐した給水管からスプリンクラーヘッドまでの水理計算を行うのは消防設備士で、給水装置工事主任技術者ではありません。
主任技術者が関わるのは施工の側で、しかも消防設備士の指導の下で指定給水装置工事事業者が施工します。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢3(不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 水道直結式スプリンクラー設備の工事は、水道法に定める給水装置工事として消防設備士の指導の下で指定給水装置工事事業者が施工します |
| 2 | ○(正しい) | 乾式は停滞水をできるだけ少なくするため、給水管分岐部と電動弁との間を可能な限り短くします |
| 3 | ×(誤り) | 水理計算を行うのは消防設備士です。「給水装置工事主任技術者が行う」とした記述は誤りで、令和4年から令和7年まで繰り返し出題されています |
| 4 | ○(正しい) | 湿式は滞留水を発生させない方法として、末端給水栓までの配管途中にスプリンクラーを設置します |
役割分担が入れ替えられています。
給水装置標準計画・施工方法(水道直結式スプリンクラー設備)
配水管から分岐して設けられた給水管からスプリンクラーヘッドまでの水理計算、口径決定、スプリンクラー設備に係わる給水管、給水用具の選定は消防設備士の指導に従うこと。
整理すると、設計側(水理計算・口径決定・給水用具の選定)は消防設備士、施工側は消防設備士の指導の下で指定給水装置工事事業者という分担です。主任技術者が水理計算を主導する形にはなりません。
この論点は令和4年から令和7年まで、毎年のように誤りとして出ています。「主任技術者が水理計算等を行う」と書いてあれば誤りと判断できます。
もう一つの柱が乾式と湿式の違いです。どちらも停滞水を防ぐ工夫ですが、方法が逆向きです。乾式は水が入っている区間そのものを短くするので、分岐部と電動弁の間を可能な限り短くします。湿式は末端まで水を流し続けるので、配管途中にスプリンクラーを置き、末端は日常的に使う給水用具につなぎます。
詳細は水道直結式スプリンクラー設備とは?湿式と乾式・電動弁までを短くする理由で扱っています。
配水管から分岐した給水管からスプリンクラーヘッドまでの水理計算は誰が行うか。
消防設備士です。給水装置工事主任技術者が行うとした肢は令和4年から令和7年まで誤りとして出題されています。
乾式で給水管分岐部と電動弁との間を短くするのはなぜか。
その区間に停滞水ができるためで、できるだけ少なくするためです。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月