令和7年度 学科試験1 問15は、配管工事に関する穴埋め問題です。4つの空欄に入る語句の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
4つの空欄のうち、ア・ウ・エの3つは標準計画で確実に決まります。この3つだけで選択肢は1つに絞れます。
アは30cm以上、ウはRR継手、エは低い箇所です。いずれも繰り返し出ている論点です。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢2(ア=30/イ=25/ウ=RR/エ=低い)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | アを20、ウをTS、エを高いとしている点が誤り |
| 2 | 正解 | ア=30/イ=25/ウ=RR/エ=低い。ア・ウ・エが標準計画と一致します |
| 3 | ×(誤り) | アを20、ウをTS、としている点が誤り |
| 4 | ×(誤り) | エを高いとしている点が誤り。高水圧が生ずるのは配水管より著しく低い箇所です |
| 5 | ×(誤り) | アを30とするのは正しいものの、ウをTSとしている点が誤り |
3つとも標準計画に根拠があります。
給水装置標準計画・施工方法 3.8 配管工事
3.事故防止のため、他の埋設物との間隔をできるだけ30cm以上確保すること。
(解説)給水管を他の埋設物に近接して布設すると、接触点付近の集中荷重、他の埋設物や給水管の漏水によるサンドブラスト現象等によって、管に損傷を与えるおそれがある。
ア=30cmです。「20cm以上」とした肢は令和元年に誤りとして出ています。サンドブラスト現象は、噴き出した漏水が周囲の砂を巻き込んで隣の管を削る現象で、最後は相手の管に穴があきます。
ウ=RR継手。硬質ポリ塩化ビニル管の継手には接着剤で固めるTS継手とゴム輪を使うRR継手があり、離脱のおそれがあるのはゴム輪で受けるRR継手のほうです。
エ=低い。標準計画は高水圧が生ずる場所を「水撃作用が生ずるおそれのある箇所、配水管の位置に対し著しく低い箇所にある給水装置、直結増圧式給水による低層階部等」としています。令和5年には「高い箇所」「高層階部」に入れ替えた肢が誤りとして出ています。水は低いところほど圧力が高くなる、と理由から戻せます。
なおイ(ポリエチレン二層管1種の曲げ半径)は、この問題単独では裏が取れません。日本ポリエチレンパイプシステム協会の資料は1種管で管外径の約20倍としており、選択肢の10倍・25倍のどちらとも一致しないためです。正解が(2)になるのは、ア・ウ・エの3つで絞られた結果です。
詳細は給水管の配管工事の留意事項とは?離隔30cm・曲げ配管の条件・各階の止水栓で扱っています。
他の埋設物との離隔はどのくらい確保するか。
できるだけ30cm以上です。20cm以上とした肢は令和元年に誤りとして出ています。
サンドブラスト現象とは何か。
噴き出した漏水が周囲の砂を巻き込み、隣接する管を砂で削ってしまう現象です。最後は相手の管に穴があきます。
高水圧が生ずるおそれがあるのは、配水管に対してどんな位置か。
著しく低い箇所です。直結増圧式給水では低層階部が該当します。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月