給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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令和7年度 給水装置計画論 問33 を解説(分岐点は大きいほう・全体はそれに足す)

令和7年度 学科試験1 問33は、直結式給水による平屋建て一般住宅の全所要水頭を算出する計算問題です。4つの空欄に入る数値の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

この形式は手順が固定されています。手順さえ分かれば、選択肢の内部整合だけで候補を半分に減らせます。

鍵は2つです。ウ=アとイの大きいほうエ=ウ+下流区間の所要水頭。この関係を満たさない選択肢は、計算するまでもなく落とせます。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。

正解:選択肢3(ア=2.8/イ=4.5/ウ=4.5/エ=9.6)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 内部整合は取れていますが、アとイの値が実際の計算結果と異なります
2 ×(誤り) ウがアとイのどちらとも一致しません。分岐点の所要水頭は2経路の最大値なので、この時点で誤りと分かります
3 正解 ア=2.8/イ=4.5/ウ=4.5/エ=9.6。ウ=max(2.8, 4.5)=4.5、エ=4.5+5.1=9.6 で整合します
4 ×(誤り) ウがアとイのどちらとも一致しません。選択肢2と同じ理由で落とせます

解き方の手順(ここを覚える)

問題文が手順を5段階で示してくれています。

  1. 各区間の口径を仮定する(給水本管20mm、分岐13mm)
  2. 各区間の流量を、同時使用水量を考慮して求める
  3. 分岐点における2つの経路の所要水頭をそれぞれ求め、その最大値を分岐点の所要水頭とする
  4. 各経路の所要水頭を表で積み上げる(ア・イ)
  5. 分岐点から下流の区間の所要水頭を足して全所要水頭を出す(エ)

各区間の所要水頭は、次の2つの足し算です。

計算の骨格

損失水頭 = 動水勾配 × 延長 ÷ 1000
所要水頭 = 損失水頭 + 立上げ高さ
(給水用具は表の損失水頭をそのまま加える)

最大の要点は手順3です。分岐点では2つの経路の所要水頭を比べ、大きいほうを採ります。両方を足すのではありません。水はどちらの経路にも届かなければならないので、より厳しいほうが条件になります。

本問では、下流区間(分岐点から配水管まで)の所要水頭が5.1mと与えられています。そのためエ=ウ+5.1 が成り立ちます。この関係を使うと、選択肢は次のように絞れます。

  • ウがアとイのどちらとも違う選択肢 → 手順3に反するので落とせる
  • エがウ+5.1になっていない選択肢 → 手順5に反するので落とせる

残るのは、アとイの値だけが違う2つです。ここは表を実際に埋めて決めます。

計算問題の型そのものは水頭の計算問題の解き方は?吐水圧と総損失水頭の2つの型を整理、口径決定との関係は所要水頭とは?口径決定で配水管の水圧と比べる値で扱っています。

覚え方

  • 分岐点の所要水頭は2経路の大きいほう。足し算ではない
  • 全所要水頭=分岐点の所要水頭+下流区間の所要水頭
  • 損失水頭=動水勾配 × 延長 ÷ 1000
  • 所要水頭=損失水頭+立上げ高さ(給水用具は表の値をそのまま加える)
  • 選択肢の内部整合(ウ=max、エ=ウ+下流)だけで候補を半分に減らせる

理解度チェック

Q.

分岐点における所要水頭はどう求めるか。

その分岐点につながる2つの経路の所要水頭をそれぞれ求め、大きいほうを採ります。合計ではありません。

Q.

損失水頭はどう計算するか。

動水勾配に延長を掛けて1000で割ります。これに立上げ高さを足したものが区間の所要水頭です。

Q.

全所要水頭はどう出すか。

分岐点の所要水頭に、分岐点から下流(配水管側)の区間の所要水頭を足します。

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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和7年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問33=(3))によります。設問文が「適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 本問は図-1(給水装置図)および表-1〜表-6を用いる計算問題ですが、当サイトでは問題文・図表を掲載していません。そのため各区間の延長・動水勾配・立上げ高さといった個別の数値には触れず、解法の手順と、選択肢の内部整合による絞り込みのみを記載しています。実際に表を埋める練習は、財団が公開している問題でお試しください。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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