給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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令和7年度 給水装置の概要 問44 を解説(玉形弁は吊りこま・落しこまは甲形)

令和7年度 学科試験2 問44は、給水用具に関する問題です。4つの記述の正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りはイとエで、どちらも止水用具の説明の付け替えです。

イはボール止水栓の損失水頭を「極めて大きい」とし、エは玉形弁に甲形止水栓の説明(落しこま構造・こまパッキンの摩耗)を付けています。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。

正解:選択肢2(ア=正/イ=誤/ウ=正/エ=誤)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 防食コアは、サドル付分水栓・割T字管による分岐工事において管の穿孔断面の錆を抑制又は防止するための筒状のコアです
2 ×(誤り) 弁体が球状で90°回転という構造は正しいものの、ボール止水栓の損失水頭は極めて「小さい」。「極めて大きい」は誤りで、令和3年・令和7年の2年度とも出ています
3 ○(正しい) ホース接続型水栓は吐水口空間が確保されない可能性があるため、水栓本体内にばね等の有効な逆流防止機能を持つ逆止弁を内蔵しています
4 ×(誤り) 玉形弁の止水部は「吊りこま」構造です。落しこま構造も、流水抵抗によるこまパッキンの摩耗も、甲形止水栓の側の話です

イとエのポイント(ここが誤り)

止水用具は損失水頭の大小で2つに分かれます。

給水用具 構造 損失水頭
甲形止水栓落しこま極めて大きい
玉形弁吊りこま(流れがS字形)大きい
ボール止水栓球状・90°回転極めて小さい
仕切弁弁体が鉛直に上下極めて小さい

出題は、この表の行を入れ替えてきます。令和元年は「玉形弁は弁体が球状のため90°回転で…損失水頭は極めて小さい」=ボール止水栓の説明を玉形弁に付けて誤り。令和6年は「ボール止水栓は流水抵抗によってこまパッキンが摩耗する」=甲形止水栓の説明を付けて誤り。令和7年は玉形弁に落しこま構造とこまパッキンの摩耗を付けて誤りです。

球状なのはボール止水栓、吊りこまは玉形弁、落しこまは甲形止水栓。この3つを固定して覚えると、どの組み合わせで来ても判断できます。

詳細は止水用具とは?玉形弁・仕切弁・ボール止水栓の損失水頭の違い、防食コアはサドル付分水栓と穿孔で扱っています。

覚え方

  • 玉形弁=吊りこま/甲形止水栓=落しこま/ボール止水栓=球状
  • 損失水頭が大きい=甲形止水栓・玉形弁/小さい=ボール止水栓・仕切弁
  • 玉形弁の損失水頭が大きい理由=弁部の構造で流れがS字形になる
  • こまパッキンの摩耗は甲形止水栓の側の話
  • 防食コア=穿孔断面の錆を抑制・防止する筒状のコア

理解度チェック

Q.

玉形弁の止水部はどんな構造か。

吊りこま構造です。弁部の構造から流れがS字形になり、損失水頭が大きくなります。

Q.

ボール止水栓の損失水頭は大きいか小さいか。

極めて小さいほうです。「極めて大きい」とした肢は令和3年・令和7年の2年度とも誤りでした。

Q.

落しこま構造なのはどの給水用具か。

甲形止水栓です。損失水頭は大きいほうに分類されます。

> 給水装置の概要のほかの論点は給水装置の概要のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和7年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験2 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問44=(2))によります。設問文が「適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)3.1 給水管の分岐(解説)。防食コアの挿入は同資料によります。
  • 止水用具ごとの構造と損失水頭の大小については、同資料にも水道施設設計指針にも記述がありません(「玉形弁」「甲形止水栓」「ボール止水栓」はいずれも0件)。これらは各年度の出題と公表された正答番号から確定したものです。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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