令和6年度 学科試験1 問29は、凍結事故の処理に関する問題です。4つの記述から、不適当なものを1つ選びます。
誤りは選択肢1です。
残る3つは、標準計画が挙げる解氷方法をそのまま書いたものです。3つが正しいと分かれば、消去法で答えが出ます。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢1
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 公表正答はこの記述を誤りとしています。詳細は下記の参考資料を参照してください |
| 2 | ○(正しい) | 外側から解氷するには、凍結した管や給水用具の外側を布等で覆い、湯をかける方法があります |
| 3 | ○(正しい) | 蒸気を耐熱ホースで凍結管に注入する方法は、硬質ポリ塩化ビニル管、ポリエチレン二層管等の合成樹脂管に有効です |
| 4 | ○(正しい) | 内側から解氷するには、貯湯タンク、小型バッテリー、電動ポンプ等を組み合わせた小型解氷機により、温水をノズル付耐熱ホースで噴射しながら送り込む方法があります |
標準計画が挙げる解氷方法は4つです。
| 方法 | 中身 |
|---|---|
| 熱湯 | 凍結した管の外側を布等で覆って熱湯をかける。急激にかけると給水用具類を破損させる |
| 蒸気 | 携帯用の小型ボイラで発生させた蒸気を耐熱ホースで凍結管に注入する。合成樹脂管に有効 |
| 温水 | 貯湯水槽・小型バッテリー・電動ポンプ等を組み合わせた小型の解氷器で、温水を管内に送り込む |
| 電気 | 金属製給水管に直接電流を通し、発生する熱を利用する |
選択肢3の「蒸気は合成樹脂管に有効」は、令和6年に正しい肢として出ています。選択肢2の熱湯、選択肢4の小型解氷機も、いずれも標準計画の記述どおりです。
あわせて押さえるのは、トーチランプ等による直火の解氷は、火災の危険があるので絶対に避けなければならないという点です。ここは繰り返し問われます。
配管が長い場合は、解氷作業の便を図るため取外し可能なユニオンやフランジを適切な箇所に設置します。この記述は令和元年と令和4年に正しい肢として出ています。
詳細は給水装置の凍結防止とは?水抜き用給水用具はメータの下流側で扱っています。
蒸気による解氷が有効なのはどんな管か。
硬質ポリ塩化ビニル管、ポリエチレン二層管等の合成樹脂管です。この記述は令和6年に正しい肢として出ています。
直火による解氷は行ってよいか。
絶対に避けなければなりません。火災の危険があるためです。
配管が長い場合、解氷作業のために何を設置するか。
取外し可能なユニオンやフランジを適切な箇所に設置します。
> 給水装置の構造及び性能のほかの論点は給水装置の構造及び性能のカテゴリにまとめています
法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月