給水装置工事主任技術者 独学ガイド

  1. HOME
  2. 給水装置の構造及び性能
  3. > 令和6年度 問20

令和6年度 給水装置の構造及び性能 問20 を解説(パッキンは20kPaを1分間)

令和6年度 学科試験1 問20は、給水装置の構造及び材質の基準に関する省令に定める耐圧性能試験に関する問題です。4つの記述から、不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢4です。パッキンを水圧で圧縮することにより水密性を確保する構造の給水用具に加わるのは20キロパスカルを1分間で、100キロパスカルを5分間ではありません。

4つの号のうち3つは1.75MPa・1分間なので、違うところだけを覚えます。例外は加圧装置パッキンの2つです。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。

正解:選択肢4

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 給水装置は、耐圧性能試験により1.75メガパスカルの静水圧を1分間加えたとき、水漏れ、変形、破損その他の異常を生じないこと
2 ○(正しい) 加圧装置は、当該加圧装置の最大吐出圧力の静水圧を1分間加えたときとされます
3 ○(正しい) 熱交換器における浴槽内の水等の加熱用水路は、接合箇所を有せず、1.75メガパスカルの静水圧を1分間加えたときとされます
4 ×(誤り) パッキンを水圧で圧縮する構造の給水用具に加わるのは、20キロパスカルの静水圧を1分間です。「100キロパスカルを5分間」とした点が誤りです

選択肢4のポイント(ここが誤り)

条文が20キロパスカルと定めています。

給水装置の構造及び材質の基準に関する省令 第1条第2項第4号

四 パッキンを水圧で圧縮することにより水密性を確保する構造の給水用具は、第一号に掲げる性能を有するとともに、耐圧性能試験により二〇キロパスカルの静水圧を一分間加えたとき、水漏れ、変形、破損その他の異常を生じないこと。

数値も時間も両方が書き換えられています。低水圧の試験があるのは、パッキンやOリングが低い水圧でこそ漏れやすいからです。高いほうだけ調べても足りません。

号ごとの違いを1つの表にします。

対象 加える静水圧
第1号給水装置(2号・3号を除く)1.75MPaを1分間
第2号加圧装置及びその下流側の給水用具当該加圧装置の最大吐出圧力を1分間
第3号熱交換器内の浴槽内の水等の加熱用水路接合箇所を有せず1.75MPaを1分間
第4号パッキンを水圧で圧縮する構造の給水用具1号に加えて20kPaを1分間

加圧装置は水圧の値そのものが変わり、パッキンは試験が1つ増えるという違いです。加圧装置を「1.75メガパスカル」とした肢は令和元年に誤りとして出ており、令和6年は正しい形で出ています。

1.75MPaという値は、通常の使用状態における水圧やウォーターハンマーによる水撃圧等を考慮したものです。1分間という時間は経験則によります。

詳細は耐圧性能基準とは?1.75MPaと20kPa・加圧装置だけ最大吐出圧力で扱っています。

覚え方

  • パッキンを水圧で圧縮する構造=1.75MPa 1分間に加えて20kPaを1分間。100kPa・5分間は令和6年に誤り
  • ★4つの号のうち3つは1.75MPa・1分間。例外は加圧装置パッキンの2つだけ
  • 加圧装置=当該加圧装置の最大吐出圧力(1.75MPaとした肢は令和元年に誤り)
  • 熱交換器内の加熱用水路=接合箇所を有せず1.75MPaを1分間
  • ★低水圧の試験がある理由=パッキンやOリングは低い水圧でこそ漏れやすい

理解度チェック

Q.

パッキンを水圧で圧縮する構造の給水用具に求められる試験は。

1.75MPaを1分間に加えて、20kPaの静水圧を1分間です。100kPaを5分間とした肢は令和6年に誤りでした。

Q.

加圧装置に加える静水圧はいくらか。

当該加圧装置の最大吐出圧力です。1.75MPaとした肢は令和元年に誤りでした。

Q.

熱交換器内の加熱用水路の条件は。

接合箇所を有せず、1.75MPaの静水圧を1分間加えたときに異常を生じないことです。

> 給水装置の構造及び性能のほかの論点は給水装置の構造及び性能のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和6年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問20=(4))によります。設問文が「不適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 給水装置の構造及び材質の基準に関する省令(平成9年厚生省令第14号)第1条 耐圧に関する基準(e-Gov法令検索)。条文の引用は同法令によります。
T

この記事を書いた人

T

給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

▼令和6年度 給水装置工事主任技術者試験▼

▼カテゴリ一覧▼

T

T

給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、一次資料にあたって整理しています。

Topへ >>