令和6年度 学科試験1 問11は、配水管からの給水管の取出しに関する問題です。4つの記述の正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
誤りはウとエです。
ウはドリルの先端角の割り当てを入れ替えています。エはそもそも異形管から取り出さないので、施工の手順を書いても正しくなりません。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢1(ア=正/イ=正/ウ=誤/エ=誤)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 取付口の位置は他の給水装置の取付口から30cm以上離し、給水管の口径は水の使用量に比し著しく過大でないことが政令の基準です |
| 2 | ○(正しい) | 不断水分岐作業の終了後は、水質確認(残留塩素の測定及び色、におい、濁り、味の確認)を行います |
| 3 | ×(誤り) | モルタルライニング管が118°、エポキシ樹脂粉体塗装管が90°〜100°です。設問はこれを逆にしています |
| 4 | ×(誤り) | 異形管及び継手からは給水管の分岐を行いません。清掃して施工するという書き方をしても誤りです |
先端角は、管の内面仕様ごとに決まっています。
| 配水管の内面仕様 | ドリルの先端角 |
|---|---|
| モルタルライニング管 | 118° |
| 内面エポキシ樹脂粉体塗装管 | 90°〜100° |
この割り当てを入れ替えた肢は、令和3年・令和6年・令和7年の3年度で誤りとして出ています。鋭い刃(90〜100°)が新しいエポキシ樹脂粉体塗装管、鈍い刃(118°)が従来のモルタルライニング管です。樹脂の膜をきれいに切るには鋭い刃が要る、と結びつけると戻せます。
118°のドリルをエポキシ樹脂粉体塗装管に使うと、エポキシ樹脂が切粉にならず膜が破れた状態となり、その膜が通水後に徐々に穿孔箇所をふさいで数日後に出水不良になります。
エは、施工の手順が正しいかどうかを読む問題ではありません。
給水装置標準計画・施工方法 3.2 給水管の分岐
異形管及び継手から給水管の分岐を行わないこと。
異形管や継手は構造上、給水用具を的確に取り付けることが困難で、材料の使用上も分岐してはならないとされています。「外面被覆材を除去し、入念に清掃したのち施工する」と丁寧に書いてあっても、分岐する場所そのものが誤りです。
分岐は直管部から行い、他の給水管の分岐位置から30cm以上、維持管理を考慮して配水管等の継手端面からも30cm以上離します。
詳細はサドル付分水栓とは?穿孔ドリルの先端角118度と90〜100度の使い分けで扱っています。
穿孔ドリルの先端角を、配水管の内面仕様ごとに答えよ。
モルタルライニング管が118°、内面エポキシ樹脂粉体塗装管が90°〜100°です。この割り当てを入れ替えた肢が繰り返し出ています。
異形管から給水管を取り出してよいか。
行いません。異形管及び継手からは分岐せず、直管部から分岐します。
118°のドリルをエポキシ樹脂粉体塗装管に使うと何が起きるか。
エポキシ樹脂が切粉にならず膜が破れた状態になり、その膜が通水後に徐々に穿孔箇所をふさいで数日後に出水不良になります。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月