給水装置工事主任技術者 独学ガイド

  1. HOME
  2. 給水装置の概要
  3. > 令和6年度 問50

令和6年度 給水装置の概要 問50 を解説(水栓の不快音でスピンドルは誤り)

令和6年度 学科試験2 問50は、給水用具の故障と対策に関する問題です。5つの記述から、不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢5です。

水栓の不快音で「スピンドルを取り替えた」とした肢は、令和4年・令和6年・令和7年の3年度とも誤りとして出ています。症状と処置の対応が繰り返し問われる分野です。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。

正解:選択肢5

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) ロータンクの水位が上がらない原因が排水弁のパッキンの摩耗なら、そのパッキンを交換します
2 ○(正しい) 湯沸器は構造が複雑で、需要者等が修理することは困難かつ危険です。簡易な水フィルタの掃除以外は製造者に修理を依頼します
3 ○(正しい) ダイヤフラム式定水位弁の水が止まらない原因が主弁座への異物のかみ込みなら、分解して清掃します
4 ○(正しい) 大便器洗浄弁から常に大量の水が流出する原因が逃し弁のゴムパッキンの傷みなら、ピストンバルブを取り出しパッキンを取り替えます
5 ×(誤り) 公表正答はこの記述を誤りとしています。詳細は下記の参考資料を参照してください

選択肢5のポイント(ここが誤り)

水栓の異常音について、標準計画は原因を3つ挙げています。

給水装置標準計画・施工方法(水栓の異常音)

(1)水栓のこまパッキンが摩耗しているため、こまが振動して異常音を発する場合は、こまパッキンを取り替える
(2)水栓を開閉する際、立上り管等が振動して異常音を発する場合は、立上り管等を固定させて管の振動を防止する。
(3)(1)、(2)項以外の原因で異常音を発する場合は、水撃に起因することが多い。

資料が挙げているのはこの3つで、スピンドルは出てきません。「スピンドルの孔とこま軸の外径が合わなく、がたつきがあったので、スピンドルを取り替えた」とした肢は、3年度とも誤りとして出ています。

この分野は、処置の程度を1段ずらす形で誤りが作られます。

症状・原因 正しい処置 誤りとして出た処置
ボールタップの弁座が損傷ボールタップを取り替えるパッキンを取り替えた(令和3年・令和5年)
定水位弁への異物のかみ込み分解して清掃新品と取り替えた(令和3年)
大便器洗浄弁の逃し弁のゴムパッキンそのパッキンを取り替えるUパッキンを取り替えた(令和4年)

読むのは「原因として書かれた部品」と「取り替えた部品」が一致しているかどうかです。ずれていれば誤りになります。

詳細は給水用具の故障と対策は?清掃か、パッキンか、交換かを整理で扱っています。

覚え方

  • 水栓の不快音でスピンドルを取り替えたとした肢は令和4年・6年・7年の3年度とも誤り
  • ★資料が挙げる水栓の異常音の原因はこまパッキンの摩耗/立上り管等の振動/水撃の3つだけ
  • ★読むのは「原因の部品」と「取り替えた部品」が一致しているか。ずれていれば誤り
  • 弁座の損傷はボールタップごと交換(パッキン交換とした肢は令和3年・令和5年に誤り)
  • 異物のかみ込みは分解して清掃(新品と取り替えたとした肢は令和3年に誤り)

理解度チェック

Q.

水栓のこまパッキンが摩耗して異常音がするときの処置は。

こまパッキンを取り替えます。立上り管等の振動が原因なら、管を固定して振動を防止します。

Q.

定水位弁への異物のかみ込みが原因のときは。

分解して清掃し、異物を除きます。新品と取り替えたとした肢は令和3年に誤りでした。

Q.

湯沸器が故障したときはどうするか。

簡易な水フィルタの掃除以外は、製造者に修理を依頼します。

> 給水装置の概要のほかの論点は給水装置の概要のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和6年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験2 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問50=(5))によります。設問文が「不適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)。水栓の異常音の原因と処置は同資料の記述によります。
  • 「スピンドルの孔とこま軸の外径が合わない」場合の正しい処置は、標準計画に記述がありません。ここでは公表正答がこの記述を誤りとしている事実のみを示し、正しい処置には踏み込んでいません。また大便器洗浄弁の部品(ピストンバルブ・小孔・Uパッキン・逃し弁のゴムパッキン)の構造を説明した記述も同資料に見あたらないため(全54ページで0件)、症状と原因と処置の対応だけを記しています。
T

この記事を書いた人

T

給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

▼令和6年度 給水装置工事主任技術者試験▼

▼カテゴリ一覧▼

T

T

給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、一次資料にあたって整理しています。

Topへ >>