令和5年度 学科試験2 問57は、給水装置工事の施工管理に関する問題です。5つの記述から、不適当なものを1つ選びます。
誤りは選択肢4です。水道メーター以降の宅地内工事でも、施工計画書は作成します。
道路の上でも敷地の中でも、施工計画書は作ります。前半で正しい理由を述べたうえで、後半で例外を作る形です。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢4
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 施工計画書には施工体制、有資格者名簿、施工方法、品質管理項目及び方法、安全対策、緊急時の連絡体制と電話番号、実施工程表等を記載します |
| 2 | ○(正しい) | 施工に当たっては施工計画書に基づき、工程、作業時間、作業手順、交通規制等に沿って工事を施行し、必要の都度工事目的物の品質確認を実施します |
| 3 | ○(正しい) | 常に工事の進捗状況を把握し、施工計画時に作成した工程表と実績とを比較して工事の円滑な進行を図ります |
| 4 | ×(誤り) | 水道メーター以降の宅地内工事でも施工計画書は作成します。「その限りではない」とした点が誤りです |
| 5 | ○(正しい) | 品質管理項目と管理方法、管理担当者を定めて品質管理を実施し、その結果を記録にとどめるほか、実施状況を写真撮影し工事記録としてとどめます |
前半は正しい記述です。
配水管からの分岐以降水道メーターまでの工事は道路上での工事を伴うため、施工計画書を作成して管理します。ここまでは合っています。誤っているのは、そこから「だから宅地内は要らない」と続けた部分です。
この論点は、書き方を変えながら2年度で出ています。
| 書き換えられた形 | 出題年度 |
|---|---|
| 水道メーター以降の工事は宅地内なので施工計画書を作成する必要がない | 令和元年 |
| 水道メーター以降の工事は宅地内なのでその限りではない | 令和5年 |
言い方をやわらげても、作らなくてよいと読める時点で誤りです。「その限りではない」は「必要がない」より曖昧ですが、結論は同じです。
残る4つは、施工管理の流れをそのまま書いたものです。
| 段階 | やること |
|---|---|
| 作成 | 施工体制・有資格者名簿・施工方法・品質管理項目及び方法・安全対策・緊急時の連絡体制と電話番号・実施工程表等を記載(選択肢1) |
| 実施 | 計画に基づき施工し、必要の都度品質確認(選択肢2) |
| 管理 | 工程表と実績とを比較(選択肢3)/結果を記録し写真撮影(選択肢5) |
選択肢1の記載事項は、令和元年・令和3年・令和5年に正しい肢として出ています。選択肢3の「工程表と実績とを比較」も、3年度でほぼ同じ文が正しい肢でした。
詳細は給水装置工事の施工計画書とは?宅地内でも要るのか・誰に周知するのかで扱っています。
水道メーター以降の宅地内工事に施工計画書は必要か。
必要です。「宅地内なので作成する必要がない」「その限りではない」とした肢は、令和元年と令和5年にどちらも誤りでした。
施工計画書には何を記載するか。
施工体制、有資格者名簿、施工方法、品質管理項目及び方法、安全対策、緊急時の連絡体制と電話番号、実施工程表等です。
工事の進捗はどう管理するか。
常に進捗状況を把握し、施工計画時に作成した工程表と実績とを比較して工事の円滑な進行を図ります。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月