給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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令和5年度 給水装置の構造及び性能 問27 を解説(測る起点は越流面)

令和5年度 学科試験1 問27は、呼び径25mmの給水管からボールタップを通して水槽に給水する場合の、確保すべき吐水口空間に関する問題です。4つから適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

答えは距離Aを50mm以上、距離Cを50mm以上です。

確かめるのは2つだけです。垂直距離を越流面から測っているか、呼び径25mmの数値が50mmになっているか。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。

正解:選択肢3(距離Aを50mm以上、距離Cを50mm以上)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 距離は正しい位置ですが、40mmとしています
2 ×(誤り) 距離Bを起点とし、しかも40mmとしています
3 正解 距離Aを50mm以上、距離Cを50mm以上です
4 ×(誤り) 50mmは正しいものの、垂直距離の起点を距離Bとしています

選択肢3のポイント(ここが正解)

省令は、測る位置を2つ定めています。

給水装置の構造及び材質の基準に関する省令 第5条第1項第2号イ

呼び径が二五ミリメートル以下のものにあっては、別表第二の上欄に掲げる呼び径の区分に応じ、同表中欄に掲げる近接壁から吐水口の中心までの水平距離及び同表下欄に掲げる越流面から吐水口の最下端までの垂直距離が確保されていること。

垂直距離の起点は「越流面」であって、止水面ではありません。水槽が満杯になったとき水があふれ出す高さが越流面なので、そこから測らなければ意味がありません。

呼び径ごとの数値は3段階です。

呼び径の区分 水平距離・垂直距離
13mm以下25mm以上
13mmを超え20mm以下40mm以上
20mmを超え25mm以下50mm以上

呼び径25mmは3段目に入るので50mm以上です。水平距離と垂直距離は同じ値で、呼び径25mm以下では2つセットで確保します。

水平距離まで要る理由も押さえます。吐水口と水を受ける水槽の壁とが近接していると、壁に沿った空気の流れにより壁を伝わって水が逆流するおそれがあります。この記述は令和5年と令和7年に正しい肢として出ています。

読み替えの数値も別に持っておきます。浴槽は50mm以上、プール等や洗剤・薬品を入れる水槽は200mm以上です。バキュームブレーカの150mm以上は吐水口空間とは別の数字です。

詳細は吐水口空間とは?越流面から測る距離と呼び径ごとの数値で扱っています。

覚え方

  • 垂直距離の起点は越流面(止水面ではない)/水平距離は近接壁から吐水口の中心まで
  • ★呼び径25mm=20mmを超え25mm以下の区分で50mm以上
  • 呼び径ごと=13mm以下25mm/13mm超20mm以下40mm/20mm超25mm以下50mm。水平と垂直は同じ値
  • ★水平距離が要る理由=壁に沿った空気の流れにより壁を伝わって水が逆流する
  • 読み替え=浴槽50mm/プール等200mm。バキュームブレーカの150mmは別の数字

理解度チェック

Q.

吐水口空間の垂直距離はどこから測るか。

越流面から吐水口の最下端までです。止水面から測るのではありません。

Q.

呼び径25mmで確保する距離は。

水平距離・垂直距離とも50mm以上です。20mmを超え25mm以下の区分に入ります。

Q.

なぜ壁からの水平距離まで必要か。

吐水口と水槽の壁が近接していると、壁に沿った空気の流れにより壁を伝わって水が逆流するおそれがあるためです。

> 給水装置の構造及び性能のほかの論点は給水装置の構造及び性能のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和5年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問27=(3))によります。設問文が「適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 給水装置の構造及び材質の基準に関する省令(平成9年厚生省令第14号)第5条 逆流防止に関する基準/別表第二(e-Gov法令検索)。条文の引用は同法令によります。
  • 図に示された距離A・B・Cのどれが水平距離・垂直距離にあたるかは、公表された正答番号(問27=(3))によります。本記事では、測る位置(越流面から吐水口の最下端まで/近接壁から吐水口の中心まで)と呼び径ごとの数値を示すにとどめています。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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