令和5年度 学科試験1 問26は、クロスコネクションに関する問題です。5つの記述の正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
誤りはイとエです。どちらも連結を認める条件を足しています。
イは逆止弁、エは水道事業者の承認ですが、条文はどちらも条件として書いていません。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢5(ア=正/イ=誤/ウ=正/エ=誤)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | クロスコネクションは、水圧状況によって工業用水、排水、井戸水等が逆流し、配水管を経由して他の需要者にまで汚染が拡大する非常に危険な配管です |
| 2 | ×(誤り) | 逆止弁を設置しても直接連結することは絶対に行ってはなりません。「必要である」として連結を認めた点が誤りです |
| 3 | ○(正しい) | 給水装置と受水槽以下の配管との接続もクロスコネクションです |
| 4 | ×(誤り) | 一時的な仮設でも直接連結は認められません。「水道事業者の承認を受けなければならない」として連結を認めた点が誤りです |
政令は、禁止だけを書いています。
水道法施行令 第6条第6号
当該給水装置以外の水管その他の設備に直接連結されていないこと。
認める条件が1つも書かれていないので、何を足しても連結は成立しません。この論点は、足す条件を変えながら毎年のように出ています。
| 足された条件 | 正誤 | 出題年度 |
|---|---|---|
| 逆止弁を設置し逆流防止の措置を講じれば | 誤 | 令和元年・4年・5年 |
| 一時的な仮設であれば | 誤 | 令和元年 |
| 仮設なら水道事業者の承認を受けなければならない | 誤 | 令和5年 |
| 仮設なら必ず逆止弁を設置しなければならない | 誤 | 令和7年 |
承認を得る手続きも、装置を付ける条件も用意されていません。逆に「仕切弁や逆止弁を設置して逆流の防止を図ったとしても、これを直接連結することは絶対に行ってはならない」という記述は、令和3年と令和7年に正しい肢として出ています。
ウの受水槽以下も、向きを変えて繰り返し問われます。「クロスコネクションではない」とした肢は令和元年・令和3年・令和4年・令和7年の4回とも誤りで、令和5年は逆向きに「接続もクロスコネクションである」と正しい形で出ました。
詳細はクロスコネクションとは?逆止弁を付ければつないでよいのかで扱っています。
井戸水配管との間に逆止弁を入れれば連結してよいか。
いけません。仕切弁や逆止弁を設置しても、直接連結することは絶対に行ってはならないとされています。
一時的な仮設なら、水道事業者の承認を受けてつないでよいか。
いけません。仮設であること、承認を得ること、逆止弁を設置することのいずれも、連結を認める条件にはなっていません。
受水槽以下の配管との接続はクロスコネクションか。
クロスコネクションです。「ではない」とした肢は4回とも誤りでした。
> 給水装置の構造及び性能のほかの論点は給水装置の構造及び性能のカテゴリにまとめています
法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月