令和5年度 学科試験1 問25は、金属管の侵食に関する問題です。4つの記述の正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
誤りはイとウです。どちらも向きを逆にしています。
イは流入と流出、ウは電位の高低が反対です。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢3(ア=正/イ=誤/ウ=誤/エ=正)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | マクロセル侵食とは、埋設状態にある金属材質、土壌、乾湿、通気性、pH値、溶解成分の違い等の異種環境での電池作用による侵食です |
| 2 | ×(誤り) | 侵食が起きるのは電流が金属管から「流出」する部分です。「流入する部分」とした点が誤りです |
| 3 | ×(誤り) | コンクリートに接している部分の電位は、接していない部分より「高く」なります。低くなるとした点が誤りです |
| 4 | ○(正しい) | 絶縁接続法とは、管路に電気的絶縁継手を挿入して管の電気的抵抗を大きくし、管に流出入する漏洩電流を減少させる方法です |
この分野は、どちら側が侵食されるかが繰り返し問われます。
| 正しい向き | 誤りとして出た書き換え |
|---|---|
| 電流が金属管から流出する部分に侵食が起きる | 流入する部分(令和5年) |
| 自然電位の低い金属が侵食される | 高い金属(令和元年) |
令和3年は同じ論点を「電流が金属管から流出する部分に侵食が起きる」と書いており、こちらは正しい肢です。同じ文の一語だけを入れ替える形です。
ウのコンクリートも、電位の高低が争点です。
| 書かれ方 | 正誤 | 出題年度 |
|---|---|---|
| 接していない部分の電位が高い | 誤 | 令和3年 |
| 接している部分の電位が低い | 誤 | 令和5年・令和7年 |
書き方は2通りありますが、直す場所は同じ1か所です。電位の高低を逆にした肢が、令和3年・令和5年・令和7年の3年度とも誤りになっています。
アの分類も押さえます。侵食は電気侵食と自然侵食に分かれ、自然侵食だけがマクロセル侵食とミクロセル侵食に分かれます。マクロセル侵食は異種金属接触・コンクリート/土壌系・通気差、ミクロセル侵食は一般土壌・バクテリア・大気中です。
詳細は金属管の侵食とは?マクロセルとミクロセルの違いと侵食されるのはどちら側かで扱っています。
漏洩電流による侵食は、電流が流入する部分と流出する部分のどちらで起きるか。
流出する部分です。「流入する部分」とした肢は令和5年に誤りでした。
コンクリートに接している部分の電位はどうなるか。
接していない部分より高くなります。低いとした肢は令和5年と令和7年に誤りでした。
絶縁接続法とはどんな方法か。
管路に電気的絶縁継手を挿入して管の電気的抵抗を大きくし、管に流出入する漏洩電流を減少させる方法です。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月