令和5年度 学科試験1 問28は、逆流防止に関する問題です。4つの記述の正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
誤りはアだけです。圧力式バキュームブレーカは逆圧(背圧)がかかるところには設置できません。
「圧力式」という名前から、圧力がかかってもよいと読ませる形です。常時かかってよいのは水圧で、逆圧ではありません。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢2(ア=誤/イ=正/ウ=正/エ=正)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 圧力式は、常時水圧は掛かるが逆圧の掛からない配管部分に設置します。逆圧がかかるところには設置できません |
| 2 | ○(正しい) | 減圧式逆流防止器は、逆止弁に比べ損失水頭が大きいが逆流防止に対する信頼性は高く、構造が複雑なためテストコックを用いた定期的な性能確認及び維持管理が必要です |
| 3 | ○(正しい) | 吐水口と水を受ける水槽の壁とが近接していると、壁に沿った空気の流れにより壁を伝わって水が逆流します |
| 4 | ○(正しい) | 逆流防止性能を失った逆止弁は、二次側から逆圧がかかると一次側に逆流が生じます |
2つのバキュームブレーカは、付ける場所が違います。
| 型式 | 設置する配管部分 |
|---|---|
| 圧力式 | 給水用具の上流側。常時水圧は掛かるが逆圧の掛からない配管部分 |
| 大気圧式 | 最終の止水機構の下流側。常時圧力の掛からない配管部分 |
圧力式に常時かかってよいのは水圧で、逆圧(背圧)ではありません。「圧力式だから逆圧でもよい」と読み替えないことが要点です。取付け高さは、どちらも水受け容器の越流面から150mm以上高い位置です。
正しい3つも、それぞれ繰り返し出ています。
| 記述 | 出題年度(正しい肢) |
|---|---|
| 減圧式は損失水頭が大きいが信頼性は高い/テストコックによる定期的な性能確認が必要 | 令和3年・令和5年 |
| 壁に沿った空気の流れにより壁を伝わって水が逆流する | 令和5年・令和7年 |
減圧式逆流防止器は、逆流防止機能と負圧破壊機能を併せ持つ装置です。だから省令は、逆流防止性能に加えて負圧破壊性能も求めています。
詳細はバキュームブレーカとは?圧力式と大気圧式の違いと150mm以上の根拠で扱っています。
圧力式バキュームブレーカは逆圧がかかる場所に設置できるか。
設置できません。常時水圧は掛かるが逆圧の掛からない配管部分に設置するものです。
圧力式と大気圧式は、それぞれどこに設置するか。
圧力式は給水用具の上流側、大気圧式は最終の止水機構の下流側です。どちらも越流面から150mm以上高い位置に取り付けます。
減圧式逆流防止器の維持管理で必要なことは。
構造が複雑なため、テストコックを用いた定期的な性能確認及び維持管理が必要です。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月