令和5年度 学科試験1 問16は、給水管の配管に当たっての留意事項に関する問題です。4つの記述の正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
誤りはイとエです。
イは設置するものを「しない」に裏返しています。エは高い・低いを入れ替えています。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢2(ア=正/イ=誤/ウ=正/エ=誤)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 工事の中断時又は一日の工事終了後には、管端にプラグ等で栓をし、汚水等が流入しないようにします |
| 2 | ×(誤り) | 配水管等から分岐して最初に設置する止水栓は、原則として敷地部分の道路境界線の近くに設けます。「設置しない」とした点が誤りです |
| 3 | ○(正しい) | 不断水による分岐工事では、認められている配水管口径に応じた分岐口径を超える口径の分岐等、配水管の強度を低下させるような分岐工法は使用しません |
| 4 | ×(誤り) | 高水圧が生じるのは配水管の位置に対し著しく「低い」箇所、直結増圧式給水による「低層階部」です。設問は高い・高層階部としています |
イは、資料が設置を定めています。
給水装置標準計画・施工方法 3.4 止水栓の設置
1.配水管等から分岐して最初に設置する止水栓の位置は、原則として敷地部分の道路境界線の近くとすること。
地震や災害時の給水の早期復旧という理由は、むしろ止水栓を道路境界付近に置く方向に働きます。もっともらしい理由を付けて結論を裏返す形です。
エは、水圧のかかり方の向きです。
給水装置標準計画・施工方法 3.8 配管工事
高水圧を生じるおそれがある場所とは、水撃作用が生じるおそれのある箇所、配水管の位置に対し著しく低い箇所にある給水装置、直結増圧式給水による低層階部等が挙げられる。
配水管より低い位置ほど水圧がかかるので、減圧弁を置くのは低いほうです。この向きは年度によって書き分けられています。
| 書かれ方 | 正誤 | 出題年度 |
|---|---|---|
| 配水管より著しく低い箇所・低層階部 | 正 | 令和6年・令和7年 |
| 配水管より著しく高い箇所・高層階部 | 誤 | 令和5年 |
ウの分岐口径も要点です。配水管の強度を低下させるような分岐工法は使えません。分岐管の口径は、原則として配水管等の口径より小さい口径とします。
詳細は給水管の配管工事の留意事項とは?離隔30cm・曲げ配管の条件・各階の止水栓で扱っています。
配水管等から分岐して最初に設置する止水栓はどこに置くか。
原則として敷地部分の道路境界線の近くです。「設置しない」とした肢は令和5年に誤りでした。
高水圧を生じるおそれがあるのは、配水管に対してどのような位置か。
著しく低い箇所です。直結増圧式給水では低層階部が該当します。
不断水分岐で使ってはいけない工法は。
認められている配水管口径に応じた分岐口径を超える口径の分岐等、配水管の強度を低下させるような分岐工法です。
> 給水装置工事法のほかの論点は給水装置工事法のカテゴリにまとめています
法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月