給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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令和5年度 給水装置工事法 問11 を解説(誤りは試験水圧の肢)

令和5年度 学科試験1 問11は、水道配水用ポリエチレン管からの分岐穿孔に関する問題です。4つの記述から、不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢1です。

残る3つは、穿孔機・締付け・清掃という別々の手順を書いたものです。3つが正しいと分かれば、消去法で答えが出ます。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。

正解:選択肢1

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 公表正答はこの記述を誤りとしています。詳細は下記の参考資料を参照してください
2 ○(正しい) サドル付分水栓を用いる場合の手動式の穿孔機には、カッターに押し切りタイプと切削タイプがあります
3 ○(正しい) 割T字管のボルト・ナットの締付けは、取付け方向を確認し、片締めにならないように全体を均等に締め付けた後、ケースとカバーの合わせ目の伱間がなくなるまで的確に締め付けます
4 ○(正しい) 分水EFサドルの取付けでは、管の切削面とサドルの内面全体を、エタノール又はアセトン等を浸みこませたペーパータオルで清掃します

選択肢1のポイント(ここが誤り)

この問題で確実に押さえられるのは、正しい3つのほうです。

手順 中身
穿孔機手動式のカッターは押し切りタイプと切削タイプの2種類
締付け片締めにしない/全体を均等に締めてから合わせ目の伱間がなくなるまで
清掃エタノール又はアセトン等を浸みこませたペーパータオルで、切削面とサドル内面全体を拭く

片締めの禁止は、サドル付分水栓のボルト締付けでも同じです。「全体に均一になるよう左右均等に行う」という記述が、令和6年に正しい肢として出ています。管種が変わっても、締め方の原則は共通です。

数値を含む肢を読むときの注意を1つ挙げます。この試験では、1.75MPaという値が別の場面で実在します。竣工時の耐圧試験について、標準計画は次のように定めています。

給水装置標準計画・施工方法(竣工検査 耐圧試験)

耐圧試験は次のような手順により行い、試験水圧は原則として1.75MPaとすることが望ましい

1.75MPaはここで出てくる値です。数字に見覚えがあっても、それがどの場面の値かは別に確かめる必要があります。

詳細はサドル付分水栓とは?穿孔ドリルの先端角118度と90〜100度の使い分けで扱っています。

覚え方

  • 正しい3つ=押し切り・切削の2タイプ片締めにせず伱間がなくなるまでエタノール又はアセトンで清掃
  • 片締めの禁止は管種が変わっても共通(サドル付分水栓でも令和6年に正しい肢)
  • 分水EFサドルの清掃は管の切削面とサドルの内面全体の両方
  • 1.75MPaは竣工時の耐圧試験で原則とされる値。数字に見覚えがあっても場面を確かめる
  • ★選択肢1の正しい試験水圧は資料から確定できないため、本記事では踏み込んでいない

理解度チェック

Q.

手動式の穿孔機のカッターには何があるか。

押し切りタイプと切削タイプがあります。

Q.

割T字管のボルト・ナットはどう締め付けるか。

取付け方向を確認し、片締めにならないよう全体を均等に締め付けた後、ケースとカバーの合わせ目の伱間がなくなるまで的確に締め付けます。

Q.

分水EFサドルの取付けでは何をどう清掃するか。

管の切削面と取り付けるサドルの内面全体を、エタノール又はアセトン等を浸みこませたペーパータオルで清掃します。

> 給水装置工事法のほかの論点は給水装置工事法のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和5年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問11=(1))によります。設問文が「不適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)。竣工検査の耐圧試験で試験水圧を原則として1.75MPaとすることは同資料49〜51ページによります。
  • 選択肢1(割T字管の取付け後の試験水圧)について、標準計画に対応する記述がありません(「割T字管」の試験水圧、「0.75」の語はいずれも同資料に見あたりません)。ここでは公表正答がこの記述を誤りとしている事実のみを示し、正しい値には踏み込んでいません。選択肢2〜4(穿孔機のカッター、割T字管の締付け、分水EFサドルの清掃)も同資料に個別の記述がなく、公表された正答番号から正しい肢として判定したものです。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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