令和5年度 学科試験1 問10は、配水管からの給水管の取出しに関する問題です。4つの記述の正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
誤りはイだけです。穿孔箇所に施すのは防食コアの挿入で、防錆剤の塗布ではありません。
「防錆」という言葉は資料にも出てきますが、その手段が違います。塗るのではなく、コアを差し込みます。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢5(ア=正/イ=誤/ウ=正/エ=正)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | ドリルの仕様を間違えると、エポキシ樹脂粉体塗装の場合「塗膜の貫通不良」や「塗膜の欠け」といった不具合が発生しやすくなります |
| 2 | ×(誤り) | 穿孔箇所には防食コアを挿入するなど適切な防錆措置を施します。「防錆剤を塗布する」とした点が誤りです |
| 3 | ○(正しい) | 不断水分岐作業の場合は、分岐作業終了後に水質確認(残留塩素の測定及びにおい、色、濁り、味の確認)を行います |
| 4 | ○(正しい) | 配水管からの分岐以降水道メーターまでの給水装置材料及び工法等は、水道事業者が指定していることが多いので確認が必要です |
資料は、手段まで書いています。
給水装置標準計画・施工方法 3.3 給水管の分岐
鋳鉄管及び鋼管からの取出しでサドル付分水栓等により分岐、穿孔した通水口には、防食コアを挿入するなど適切な防錆措置を施すこと。
「防錆措置」という目的は同じでも、資料が挙げているのはコアの挿入です。「防錆剤を塗布する」とした肢は誤りになります。
この論点でほかに誤りにされる箇所を並べます。
| 誤りとして出た記述 | 出題年度 |
|---|---|
| 穿孔箇所に「防錆剤を塗布する」とする | 令和5年・令和7年 |
| 先端角を「モルタル90〜100°/エポキシ118°」と逆にする | 令和3年・6年・7年 |
| 取付け前の確認で「弁体が全閉状態になっているか」とする | 令和元年・3年・6年 |
アのドリルの仕様は、先端角の話とつながっています。モルタルライニング用の先端角118°のドリルを内面エポキシ樹脂粉体塗装管に使うと、エポキシ樹脂が切粉にならず膜が破れた状態となり、その膜が通水後に徐々に穿孔箇所をふさいで数日後に出水不良になります。設問の「塗膜の貫通不良」「塗膜の欠け」は、この不具合を指しています。
ウの水質確認も繰り返し出ます。排水しても水質確認は省けません。令和4年の「充分に排水すれば、水質確認を行わなくてもよい」は誤りでした。
詳細はサドル付分水栓とは?穿孔ドリルの先端角118度と90〜100度の使い分けで扱っています。
穿孔した通水口にはどんな防錆措置を施すか。
防食コアを挿入するなどの措置です。「防錆剤を塗布する」とした肢は令和5年と令和7年に誤りでした。
ドリルの仕様を間違えるとどんな不具合が出るか。
エポキシ樹脂粉体塗装の場合、塗膜の貫通不良や塗膜の欠けが発生しやすくなります。
不断水分岐作業の終了後は何を行うか。
水質確認です。残留塩素の測定と、におい・色・濁り・味の確認を行います。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月