給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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令和5年度 給水装置計画論 問35 を解説(一日使用水量の4割から6割)

令和5年度 学科試験1 問35は、受水槽式による総戸数50戸の集合住宅1棟の、標準的な受水槽容量の範囲を求める問題です。5つから最も適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

答えは14m3〜21m3です。

選択肢はどれも「下限と上限の幅」で示されています。幅があるのは、受水槽容量が計画一日使用水量の4/10〜6/10程度とされているためです。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。

正解:選択肢1(14m3〜21m3

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 正解 14m3〜21m3です
2 ×(誤り) 17m3〜24m3
3 ×(誤り) 20m3〜27m3
4 ×(誤り) 23m3〜30m3
5 ×(誤り) 26m3〜33m3

選択肢1のポイント(ここが正解)

手順は3つです。

やること
1居住人員を出す(間取りごとの1戸当たり人員 × 戸数を足す)
2計画一日使用水量を出す(1人1日当たり使用水量 × 居住人員)
3計画一日使用水量に4/10と6/10を掛けて、下限と上限を出す

受水槽容量は、計画一日使用水量の4/10〜6/10程度とされています。この比率を知らないと、手順1と2が正しくても答えが出ません。

間取りが2種類あるので、居住人員はそれぞれ別に計算してから足します。2LDKの戸数×1戸当たり人員と、3LDKの戸数×1戸当たり人員の合計です。

この分野では、直結式と受水槽式で計画使用水量の求め方が分かれます。

方式 計画使用水量を何から求めるか
直結式同時使用水量から
受水槽式一日当たりの使用水量から

ここが分かれ目です。受水槽式は水を貯めておく方式なので、瞬間の水量ではなく一日分で考えます。受水槽への単位時間当たり給水量も、一日当たりの計画使用水量を使用時間で除した水量とします。

詳細は同時使用水量とは?一戸建て・集合住宅・事務所ビルで変わる6つの算定方法で扱っています。

覚え方

  • 受水槽容量は計画一日使用水量の4/10〜6/10程度。選択肢が幅で示されるのはこのため
  • 手順=①居住人員(間取りごとに計算して足す)→②計画一日使用水量(1人1日当たり×居住人員)→③4/10と6/10を掛ける
  • 直結式は同時使用水量から/受水槽式は一日当たりの使用水量から計画使用水量を求める
  • 受水槽式は水を貯める方式なので瞬間の水量ではなく一日分で考える
  • 受水槽への単位時間当たり給水量=一日当たりの計画使用水量を使用時間で除した水量

理解度チェック

Q.

受水槽容量は計画一日使用水量のどれだけか。

4/10〜6/10程度です。選択肢が下限と上限の幅で示されるのはこのためです。

Q.

計画使用水量は、直結式と受水槽式で何から求めるか。

直結式は同時使用水量から、受水槽式は一日当たりの使用水量から求めます。

Q.

居住人員はどう計算するか。

間取りごとの1戸当たり居住人員に戸数を掛け、それぞれを足します。

> 給水装置計画論のほかの論点は給水装置計画論のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和5年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問35=(1))によります。設問文が「最も適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)。受水槽容量が計画一日使用水量の4/10〜6/10程度であること、受水槽式の計画使用水量の求め方は同資料2.3によります。
  • 1戸当たりの居住人員と1人1日当たりの使用水量は問題文に与えられた条件です。本記事では計算の手順と比率のみを記載し、個別の数値には踏み込んでいません。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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