令和5年度 学科試験1 問33は、直結式給水による25戸の集合住宅での同時使用水量に関する問題です。5つの値から、最も適当なものを1つ選びます。
答えは570L/分です。
計算は3段階で、使う表が段ごとに違います。表-1と表-2で1戸当たりを出し、表-3で戸数分に広げます。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢4(570L/分)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 420L/分 |
| 2 | ×(誤り) | 470L/分 |
| 3 | ×(誤り) | 520L/分 |
| 4 | 正解 | 570L/分です |
| 5 | ×(誤り) | 620L/分 |
手順は3つです。
| 使う表 | やること | |
|---|---|---|
| 1 | 表-1 | 1戸当たりの末端給水用具の使用水量を全部足し、給水用具の個数で割って平均を出す |
| 2 | 表-2 | 総末端給水用具数に対応する同時使用水量比を掛け、1戸当たりの同時使用水量を出す |
| 3 | 表-3 | 給水戸数に対応する同時使用戸数率を掛けて、全体の同時使用水量を出す |
つまずくのは、2つの表がまったく別のものだという点です。
| 表 | 何で決まるか | 使う場面 |
|---|---|---|
| 同時使用水量比(表-2) | 給水用具の数で決まる | 一戸建て等の計算/集合住宅の1戸分 |
| 同時使用戸数率(表-3) | 戸数で決まる | 集合住宅等の計算 |
この2つを混同すると、掛ける相手を間違えます。用具の数で引くのが表-2、戸数で引くのが表-3です。
集合住宅の算定方法は3つあり、この問題が使うのは「各戸使用水量と給水戸数の同時使用率による方法」です。1戸の使用水量は一戸建てと同じ方法で求め、全体の同時使用戸数は同時使用率から定めます。
もう1つ、戸数から直接求める算定式もあります。この問題では表が与えられているので使いませんが、同じ集合住宅の計算でも方法が違えば手順も変わります。
詳細は同時使用水量とは?一戸建て・集合住宅・事務所ビルで変わる6つの算定方法で扱っています。
集合住宅の同時使用水量はどんな手順で求めるか。
1戸当たりの末端給水用具の使用水量から平均を出し、同時使用水量比を掛けて1戸分の同時使用水量を求め、そこに同時使用戸数率を掛けます。
同時使用水量比と同時使用戸数率の違いは。
同時使用水量比は給水用具の数で決まる値、同時使用戸数率は戸数で決まる値です。まったく別の表を引きます。
1段目では何を計算するか。
1戸当たりの末端給水用具の使用水量を全部足し、給水用具の個数で割って平均を出します。
> 給水装置計画論のほかの論点は給水装置計画論のカテゴリにまとめています
法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月