令和5年度 学科試験2 問52は、給水用具の故障と対策に関する問題です。4つの記述から、不適当なものを1つ選びます。
誤りは選択肢1です。ボールタップの弁座が損傷していたときは、ボールタップごと取り替えます。
壊れた部位と、手を付けた部品が一致していません。損傷したのは弁座なのに、取り替えたのはパッキンです。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢1
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 弁座が損傷していたときは、ボールタップごと取り替えます。「パッキンを取替えた」とした点が誤りです |
| 2 | ○(正しい) | 大便器洗浄弁から常に大量の水が流出し、ピストンバルブの小孔が詰まっていたなら、ピストンバルブを取り外して小孔を掃除します |
| 3 | ○(正しい) | 副弁付定水位弁から水が出ず、ストレーナに異物が詰まっていたなら、分解して清掃します |
| 4 | ○(正しい) | ウォーターハンマーの原因が水圧が高いことであったなら、減圧弁を設置します |
処置は、壊れた部位で決まります。
| 原因 | 処置 |
|---|---|
| パッキンの摩耗 | そのパッキンを取り替える |
| 弁座の損傷 | 本体ごと取り替える(ボールタップなら交換) |
| 異物の詰まり・かみ込み | 分解して清掃する |
「弁座が損傷していたので、パッキンを取り替えた」とした肢は、令和3年と令和5年のどちらも誤りです。令和7年には、同じ症状で「ボールタップを取り替えた」が正しい肢として出ています。
この分野は、処置の程度を1段ずらす形で誤りが作られます。
| ずらし方 | 例 |
|---|---|
| 軽い処置に落とす | 弁座の損傷 → パッキン交換(令和3年・令和5年) |
| 重い処置に上げる | 異物の詰まり → 新品と取り替え(令和3年) |
| 違う部品に手を付ける | 逃し弁のゴムパッキン → Uパッキンを取り替え(令和4年) |
読むのは「原因として書かれた部位」と「手を付けた部品・処置」が一致しているかどうかだけです。症状の説明は読まなくても判定できます。
詳細は給水用具の故障と対策は?清掃か、パッキンか、交換かを整理で扱っています。
ボールタップの弁座が損傷していたときの処置は。
ボールタップごと取り替えます。パッキンを取り替えたとした肢は令和3年と令和5年に誤りでした。
ストレーナに異物が詰まっていたときの処置は。
分解して清掃します。新品と取り替えたとした肢は令和3年に誤りでした。
水圧が高いことが原因のウォーターハンマーには何を設置するか。
減圧弁です。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月