令和5年度 学科試験2 問53は、給水用具の故障の原因に関する問題です。5つの記述から、不適当なものを1つ選びます。
誤りは選択肢3です。開閉ねじの開け過ぎは、吐水量が多い場合の原因です。
吐水量が多いことと、水が止まらないことは別の症状です。症状の側を1段ずらして誤りにしています。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢3
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | ピストン式定水位弁から水が出ない場合、ピストンのOリングが摩耗して作動しないことが一因と考えられます |
| 2 | ○(正しい) | ボールタップ付ロータンクに水が流入せず貯まらない場合、ストレーナーに異物が詰まっていることが一因と考えられます |
| 3 | ×(誤り) | 開閉ねじの開け過ぎは、吐水量が多い場合の原因です。「多量の水が流れ放しとなる」原因ではありません |
| 4 | ○(正しい) | 大便器洗浄弁の吐水量が少ない場合、ピストンバルブのUパッキンが摩耗していることが一因と考えられます |
| 5 | ○(正しい) | ダイヤフラム式ボールタップ付ロータンクが故障し水が出ない場合、ボールタップのダイヤフラムの破損が一因と考えられます |
症状を並べると、原因が別だと分かります。
| 症状 | 性質 |
|---|---|
| 吐水量が多い | 出る量の問題。開閉ねじの開け過ぎで説明がつく |
| 多量の水が流れ放し | 止まらないという問題。ねじの開き具合では説明がつかない |
ねじを開け過ぎても、閉じれば水は止まります。止まらないのは別の原因なので、開閉ねじで説明することはできません。
この問題は、故障の原因を問う形です。処置を問う問題とは読み方が違います。
| 問い方 | 読むところ |
|---|---|
| 処置を問う | 「原因の部位」と「手を付けた部品」が一致しているか |
| 原因を問う | その原因でその症状が説明できるか |
原因を問う形では、症状と原因のつながりを見ます。選択肢1・2・5はいずれも「水が出ない・貯まらない」という症状で、Oリングの摩耗・異物の詰まり・ダイヤフラムの破損はどれも水の流れを止める原因なので、つながっています。
選択肢4も同じ読み方です。Uパッキンが摩耗すればピストンバルブの動きが変わるので、吐水量が少なくなるという説明が成り立ちます。
詳細は給水用具の故障と対策は?清掃か、パッキンか、交換かを整理で扱っています。
開閉ねじの開け過ぎは、どんな症状の原因か。
吐水量が多い場合の原因です。多量の水が流れ放しになる原因ではありません。
処置を問う問題と原因を問う問題は、どこを読み分けるか。
処置は「原因の部位」と「手を付けた部品」が一致しているか、原因はその原因でその症状が説明できるかを見ます。
ピストン式定水位弁から水が出ない一因は。
ピストンのOリングが摩耗して作動しないことです。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月