給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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令和5年度 給水装置の概要 問47 を解説(こま構造なら大きい)

令和5年度 学科試験2 問47は、給水用具の損失水頭に関する語句の組み合わせの問題です。5つの組み合わせから、適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

入るのは大きい・小さい・小さい・大きいです。

4つは、構造で2組に分かれます。こま構造(甲形止水栓・玉形弁)は大きく、こま構造でないもの(ボール止水栓・仕切弁)は小さいという関係です。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。

正解:選択肢4(ア=大きい/イ=小さい/ウ=小さい/エ=大きい)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) アを小さい、イを大きいとしています
2 ×(誤り) イを大きい、エを小さいとしています
3 ×(誤り) アを小さい、イを大きい、ウを大きいとしています
4 正解 大きい・小さい・小さい・大きいです
5 ×(誤り) ウを大きい、エを小さいとしています

選択肢4のポイント(ここが正解)

構造と損失水頭を1つの表にします。

止水用具 構造 損失水頭
甲形止水栓落しこま構造極めて大きい
玉形弁吊りこま構造。流れがS字形になる大きい
ボール止水栓弁体が球状で90°回転により全開・全閉極めて小さい
仕切弁弁体が鉛直方向に上下して全開・全閉小さい

こま構造は水の通り道にこまが残るので抵抗が大きく、球状や仕切りは全開時に通り道がまっすぐになるので小さくなります。構造から損失水頭が戻せます。

この4つの組み合わせは、令和5年に穴埋め問題としてそのまま出ています。甲形止水栓の「落しこま構造で損失水頭は極めて大きい」は、令和3年にも穴埋めで問われました。

正誤問題では、説明の付け替えが出ます。

誤りとして出た記述 出題年度
玉形弁は流れがS字形となるため損失水頭が小さい令和4年
玉形弁は弁体が球状のため90°回転で全開・全閉できる令和元年
ボール止水栓の損失水頭は極めて大きい令和3年・令和7年

詳細は止水用具とは?玉形弁・仕切弁・ボール止水栓の損失水頭の違いで扱っています。

覚え方

  • こま構造(甲形止水栓・玉形弁)は大きい/こま構造でないもの(ボール止水栓・仕切弁)は小さい
  • ★理由=こまが水の通り道に残るので抵抗が大きい。球状や仕切りは全開時に通り道がまっすぐ
  • 甲形止水栓=落しこまで極めて大きい/玉形弁=吊りこまでS字形になるため大きい
  • ボール止水栓=球状・90°回転で極めて小さい/仕切弁=鉛直方向に上下で小さい
  • ★この4つの組み合わせは令和5年に穴埋めでそのまま出ている

理解度チェック

Q.

甲形止水栓の止水部の構造と損失水頭は。

落しこま構造で、損失水頭は極めて大きいほうです。

Q.

玉形弁の損失水頭が大きいのはなぜか。

止水部が吊りこま構造で、弁部の構造から流れがS字形になるためです。

Q.

ボール止水栓と仕切弁の損失水頭は。

ボール止水栓は極めて小さく、仕切弁も小さいほうです。全開時に通り道がまっすぐになるためです。

> 給水装置の概要のほかの論点は給水装置の概要のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和5年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験2 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問47=(4))によります。設問文が「適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 玉形弁・甲形止水栓・ボール止水栓・仕切弁の構造と損失水頭については、標準計画に記述がありません(4語とも同資料に0件)。これらは公表された正答番号から確定したものです(令和元年 問47、令和3年 問44・問45、令和4年 問41・問42、令和5年 問47、令和6年 問44・問45、令和7年 問44)。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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