令和5年度 学科試験2 問46は、直結加圧形ポンプユニットに求められる性能に関する問題です。4つの記述から、不適当なものを1つ選びます。
誤りは選択肢3です。自動停止するのは使用水量が少ない場合で、多い場合ではありません。
多い・少ないを入れ替えただけの形です。ポンプは水を送る装置なので、使う量が多いときに止まっては役に立ちません。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢3
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 始動・停止による配水管の圧力変動が極小であり、ポンプ運転による配水管の圧力に脈動がないこと |
| 2 | ○(正しい) | 吸込側の水圧が異常低下した場合には自動停止すること |
| 3 | ×(誤り) | 自動停止するのは使用水量が少ない場合です。「多い場合」とした点が誤りです |
| 4 | ○(正しい) | 圧力タンクは、ポンプが停止した後も吐出圧力、吸込圧力及び自動停止の性能を満足し、吐出圧力が保持できる場合は設置しなくてもよいです |
自動停止には2つの場面があり、この問題には両方出ています。
| 場面 | 動き |
|---|---|
| 吸込側の水圧が異常低下 | 自動停止する(選択肢2) |
| 使用水量が少ない | 自動停止する。このときの吐水量は10L/min程度 |
どちらも「止まる理由がある場合」で、使用水量が多いのは止まる理由になりません。
選択肢4の圧力タンクは、繰り返し出る論点です。
| 書かれ方 | 正誤 | 出題年度 |
|---|---|---|
| 性能を満足し吐出圧力が保持できる場合は設置しなくてもよい | 正 | 令和5年・令和6年 |
| 停電によりポンプが停止したときに水を供給するため | 誤 | 令和元年・令和3年 |
圧力タンクの目的はポンプ停止後の水圧保持で、停電時の給水ではありません。規格に定める性能に支障が生じなければ、設置する必要はありません。
選択肢1の脈動も要点です。始動・停止による配水管の圧力変動が極小で、ポンプ運転による圧力に脈動がないことが求められます。配水管の側に影響を与えないための性能です。
詳細は直結加圧形ポンプユニットとは?吐水圧を決める3つと逆流防止装置の位置で扱っています。
直結加圧形ポンプユニットが自動停止するのはどんなときか。
吸込側の水圧が異常低下した場合と、使用水量が少ない場合です。使用水量が多い場合ではありません。
圧力タンクは何のためにあるか。
ポンプが停止した後の水圧保持のためです。停電時の給水が目的とした肢は令和元年と令和3年に誤りでした。
配水管への影響について求められる性能は。
始動・停止による配水管の圧力変動が極小であり、ポンプ運転による配水管の圧力に脈動がないことです。
> 給水装置の概要のほかの論点は給水装置の概要のカテゴリにまとめています
法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月