令和4年度 学科試験1 問33は、計画使用水量に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
誤りはイだけです。直結増圧式で適正に設定するのは同時使用水量で、1日当たりの計画使用水量ではありません。
水量の呼び名が入れ替えられています。用語が2つあるところは、必ず入れ替えの対象になります。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢4(ア=正/イ=誤/ウ=正/エ=正)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 計画使用水量は給水装置系統の主要諸元を計画する際の基礎となるもので、建物の用途及び水の使用用途、使用人数、給水栓の数等を考慮して決定します |
| 2 | ×(誤り) | 直結増圧式で適正に設定するのは同時使用水量です。「1日当たりの計画使用水量」とした点が誤りです |
| 3 | ○(正しい) | 受水槽式給水における受水槽への給水量は、受水槽の容量と使用水量の時間的変化を考慮して定めます |
| 4 | ○(正しい) | 同時使用水量とは、末端給水用具のうち、いくつかを同時に使用することによってその給水装置を流れる水量をいいます |
標準計画が、直結増圧式で何を把握するかを書いています。
給水装置標準計画・施工方法 2.4 給水管の口径の決定 3.直結増圧式給水における口径決定
直結増圧式給水の場合には、増圧給水設備や取り出し給水管の給水能力が、建物内の使用水量の変動と直接的に影響し合うことから、口径の決定にあたっては、使用実態に沿った同時使用水量を的確に把握する必要がある。
1日当たりの使用水量は、受水槽の容量を決めるときに使う値です。直結増圧式には受水槽がないので、そもそも1日分をためる設計をしません。
2つの水量は、使う場面が別です。
| 水量 | 何を決めるのに使うか |
|---|---|
| 同時使用水量 | 給水管の口径、直結加圧形ポンプユニットの容量 |
| 計画一日使用水量 | 受水槽の容量 |
この入れ替えは、別の年度でも出ています。令和6年には「直結給水システムの計画・設計は、一日使用水量の算定、給水管の口径決定…を行う」とした肢が誤りとして出ました。算定するのは同時使用水量のほうです。
ウの受水槽への給水量は、こちらも決め方が指定されています。受水槽の容量と使用水量の時間的変化の2つを考えます。
エは、同時使用水量の定義そのままです。末端給水用具のうち、いくつかを同時に使ったときに流れる水量のことです。全部を同時に使うわけではないので、単純な合計にはなりません。
詳細は同時使用水量とは?一戸建て・集合住宅・事務所ビルで変わる6つの算定方法で扱っています。
直結増圧式で適正に設定するのはどの水量か。
同時使用水量です。1日当たりの計画使用水量とした肢は令和4年に誤りとして出ています。
計画一日使用水量は何を決めるのに使うか。
受水槽の容量です。同時使用水量は給水管の口径や直結加圧形ポンプユニットの容量を決めるのに使います。
受水槽への給水量はどう定めるか。
受水槽の容量と使用水量の時間的変化を考慮して定めます。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月