令和4年度 学科試験1 問34は、6事務所からなる事務所ビル全体の同時使用水量を、給水用具給水負荷単位により算定する問題です。表-1(給水用具給水負荷単位)と図-2(同時使用水量図)を用いて、適当なものを1つ選びます。
正解は選択肢5です。
手順は2つだけです。①負荷単位を合計する ②図で曲線を選んで読む。
図-2から読み取った値は、この記事には載せていません。合計の出し方と、どちらの曲線を使うかだけを示します。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢5(約300 L/min)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 図-2から読む値と一致しません |
| 2 | ×(誤り) | 図-2から読む値と一致しません |
| 3 | ×(誤り) | 図-2から読む値と一致しません |
| 4 | ×(誤り) | 図-2から読む値と一致しません |
| 5 | 正解 | 約300 L/minです |
まず、表-1で1事務所分の負荷単位を足します。
| 器具名 | 水栓 | 給水負荷単位 |
|---|---|---|
| 大便器 | 洗浄弁 | 10 |
| 小便器 | 洗浄弁 | 5 |
| 洗面器 | 給水栓 | 2 |
| 事務室用流し | 給水栓 | 3 |
| 掃除用流し | 給水栓 | 4 |
| 1事務所の合計 | 24 |
ビル全体は6事務所なので、24 × 6 = 144が全体の給水用具給水負荷単位です。
この144を図-2の横軸に取り、曲線と交わったところの縦軸を読みます。
次に、曲線を選びます。ここが2本目の判断です。
| 曲線 | 使う場合 |
|---|---|
| 曲線1 | 大便器洗浄弁の多い場合 |
| 曲線2 | 大便器洗浄タンク(ロータンク便器等)の多い場合 |
この問題は表-1に「大便器 洗浄弁」と書かれているので、曲線1です。設問の中に、どちらの曲線を使うかの答えが並んでいます。
曲線を取り違えると、同じ144でも読む値が変わります。合計を正しく出しても、ここで落とせば答えが変わります。
給水用具給水負荷単位は、給水用具の種類による使用頻度、使用時間、および多数の給水用具の同時使用を考慮した負荷率を見込んで、給水流量を単位化したものです。単位そのものが同時使用を織り込んでいるので、合計しても単純な水量の合計にはなりません。
この方法を使うのは事務所ビル等です。一戸建てや集合住宅では別の方法を使います。
詳細は同時使用水量とは?一戸建て・集合住宅・事務所ビルで変わる6つの算定方法で扱っています。
給水用具給水負荷単位による算定の手順は。
各給水用具の負荷単位を合計し、その値を同時使用水量図の横軸に取って曲線と交わったところの縦軸を読みます。
曲線1と曲線2はどう使い分けるか。
曲線1は大便器洗浄弁の多い場合、曲線2は大便器洗浄タンク(ロータンク便器等)の多い場合に用います。
この方法を使うのはどんな建物か。
一定規模以上の給水用具を有する事務所ビル等です。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月