給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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令和4年度 給水装置の概要 問48 を解説(迂流するから損失は大きい)

令和4年度 学科試験2 問48は、軸流羽根車式水道メーターに関する穴埋め問題です。ア〜ウに入る語句の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

正解は選択肢3です。ア=垂直/イ=迂流/ウ=大きいとなります。

イが決まればウも決まります。迂流するなら損失は大きいので、この2つはセットです。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。

正解:選択肢3(ア=垂直/イ=迂流/ウ=大きい)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) ウを小さいとしています。迂流するのに損失が小さいことはありません
2 ×(誤り) アを水平、イを直流としています
3 正解 垂直・迂流・大きいです
4 ×(誤り) アを水平としています
5 ×(誤り) アを水平、イを直流、ウを小さいとしています

この穴埋めのポイント(ここが正解)

たて形の水の道すじは、順序が決まっています。

水の動き
1メーターケースに流入した水流が整流器を通る
2垂直に設置された螺旋状羽根車に沿って下方から上方に流れる
3水がメーター内で迂流するため、よこ形に比べて損失水頭がやや大きい

「迂流」は遠回りするという意味です。遠回りさせるのだから、損失水頭は大きくなります。イとウは同じ話の言い換えなので、片方が決まればもう片方も決まります。

この論点は、替えられる場所が2つに固定されています。

誤りとして出た形 出題年度
よこ形に比べ損失水頭が小さい令和元年・令和3年・令和7年
水平に設置された螺旋状羽根車令和元年
流れに垂直な軸をもつ羽根車令和5年

「垂直」と「平行」は、指すものが違うので取り違えないでください。

何が どう置かれるか
羽根車そのもの垂直に設置される(たて形)
軸の向き流れに平行(だから「軸流」)

「軸流」という名前が、軸の向きを表しています。流れに平行な軸を持つから軸流羽根車式です。羽根車が垂直に立つことと、軸が流れに平行であることは両立します。

詳細はたて形軸流羽根車式とよこ形の違いは?整流器・螺旋状羽根車と損失水頭で決まる使い分けで扱っています。

覚え方

  • たて形=整流器を通り、垂直の螺旋状羽根車に沿って下方から上方へ。迂流するので損失水頭はやや大きい
  • 「迂流」は遠回りするという意味。遠回りさせるのだから損失は大きい。イとウはセットで決まる
  • 羽根車は垂直、軸は流れに平行。「軸流」という名前が軸の向きを表している
  • 「損失水頭が小さい」とした肢は令和元年・令和3年・令和7年の3年度とも誤り
  • 「流れに垂直な軸をもつ羽根車」とした肢は令和5年に誤り

理解度チェック

Q.

たて形軸流羽根車式の損失水頭は大きいか小さいか。

よこ形に比べてやや大きいです。水がメーター内で迂流するためです。

Q.

羽根車はどう設置されるか。

垂直に設置されます。ただし軸の向きは流れに平行で、これが「軸流」という名前の由来です。

Q.

たて形の水の道すじは。

メーターケースに流入した水流が整流器を通り、垂直に設置された螺旋状羽根車に沿って下方から上方に流れます。

> 給水装置の概要のほかの論点は給水装置の概要のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和4年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験2 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問48=(3))によります。設問文が「適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)。軸流羽根車式水道メーターの構造は同資料によります。
  • たて形の損失水頭の大小、羽根車の向きについては、公表された正答番号から確定したものです(令和元年 問48、令和3年 問53、令和4年 問48、令和5年 問51、令和6年 問53、令和7年 問48)。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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