令和3年度 学科試験1 問28は、給水装置の逆流防止に関する問題です。5つの記述から、不適当なものを1つ選びます。
誤りは選択肢1です。バキュームブレーカと越流面との間隔は150mm以上です。
端の数字を緩める形です。150を100にすると、条件が甘くなります。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢1
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | バキュームブレーカの下端又は逆流防止機能が働く位置と越流面との間隔は150mm以上です。「100mm以上」とした点が誤りです |
| 2 | ○(正しい) | 浴槽に給水する場合は、越流面からの吐水口空間は50mm以上を確保します |
| 3 | ○(正しい) | プールに給水する場合は、越流面からの吐水口空間は200mm以上を確保します |
| 4 | ○(正しい) | 減圧式逆流防止器は構造が複雑で、テストコックを用いた定期的な性能確認及び維持管理が必要です |
| 5 | ○(正しい) | ばね式、リフト式、スイング式逆止弁は、夾雑物やシール材の摩耗・劣化により逆流防止性能を失うおそれがあります |
150mmは省令の条文そのものです。
給水装置の構造及び材質の基準に関する省令 第5条第1項第2号ロ(要旨)
負圧破壊性能を有する給水用具(バキュームブレーカ)を、水受け容器の越流面の上方150ミリメートル以上の位置に設置すること。
この150mmは、バキュームブレーカだけに掛かる条件です。圧力式でも大気圧式でも同じ値です。
「端の数字を緩める」型の引っかけだと分かれば見抜けます。100mmでは足りません。
この問題は、数値が3つ並びます。混同しないよう並べます。
| 何が | 値 |
|---|---|
| バキュームブレーカと越流面の間隔 | 150mm以上 |
| 浴槽に給水する場合の吐水口空間 | 50mm以上 |
| プール等に給水する場合の吐水口空間 | 200mm以上 |
浴槽の50mmとプール等の200mmは、別表第二の備考にある読み替えの値です。
浴槽に給水する給水装置は、表の「25mm」「40mm」を50mmと読み替えます。プール等の水面が特に波立ちやすい水槽と、事業活動に伴い洗剤または薬品を入れる水槽・容器は、「25mm」「40mm」「50mm」を200mmと読み替えます。
波立つ水面ほど、大きく空けます。プールは人が入って波が立つので、200mmと最も大きい値になります。
詳細はバキュームブレーカとは?圧力式と大気圧式の違いと150mm以上の根拠で扱っています。
バキュームブレーカと越流面の間隔は。
150mm以上です。圧力式でも大気圧式でも同じ値です。
浴槽に給水する場合の吐水口空間は。
越流面から50mm以上です。
プールに給水する場合の吐水口空間は。
越流面から200mm以上です。水面が特に波立ちやすいためです。
> 給水装置の構造及び性能のほかの論点は給水装置の構造及び性能のカテゴリにまとめています
法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月