令和3年度 学科試験1 問25は、水の汚染防止に関する問題です。5つの記述から、不適当なものを1つ選びます。
誤りは選択肢3です。この3つは、浸出性能基準の適用対象外です。
分かれ目は1つだけです。その水を飲むかどうか。便器を洗う水は飲みません。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢3
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 接合作業において接着剤、切削油、シール材等の使用量が不適当だと油臭、薬品臭等が発生するので、必要最小限の材料を使用します |
| 2 | ○(正しい) | 末端部が行き止まりの給水装置は極力避け、やむを得ない場合は末端部に排水機構を設置します |
| 3 | ×(誤り) | 洗浄弁、洗浄装置付便座、水洗便器のロータンク用ボールタップは、浸出性能基準の適用対象外です。「適用対象となる」とした点が誤りです |
| 4 | ○(正しい) | 一時的、季節的に使用されない給水装置は、まず適量の水を飲用以外で使用することにより、その水の衛生性を確保します |
| 5 | ○(正しい) | 分岐工事や漏水修理等で鉛製給水管を発見した時は、速やかに水道事業者に報告します |
浸出性能基準の対象は、条文が範囲で決めています。
対象は「飲用に供する水を供給する給水装置」です。器具の名前ではなく、その水を飲むかどうかで決まります。
| 代表例 | |
|---|---|
| 対象 | 給水管/継手類/バルブ類/受水槽用ボールタップ/台所用・洗面所用等の水栓/浄水器/自動販売機/冷水機 |
| 対象外 | ふろ用・洗髪用・食器洗浄用等の水栓/洗浄弁/洗浄装置付き便座/散水栓/水洗便所のロータンク用ボールタップ/ふろ給湯専用の給湯機及びふろがま/自動食器洗い器 |
ボールタップは、同じ名前で両側に出てきます。受水槽用は対象、水洗便所のロータンク用は対象外です。その先の水を飲むかどうかで分かれます。
この3つの組み合わせは、年度を変えて繰り返し出ています。
| 書かれ方 | 正誤 | 出題年度 |
|---|---|---|
| 洗浄弁等は適用対象となる | 誤 | 令和3年 |
| 洗浄弁等は適用対象外である | 正 | 令和4年 |
| 対象の一覧に洗浄弁を混ぜる | 誤 | 令和7年 |
選択肢5の鉛製給水管は、速やかに水道事業者に報告します。見つけた側で判断せず、事業者に伝えます。
選択肢4は「まず適量の水を飲用以外で使用する」という順序が要点です。長期間たまっていた水を、いきなり飲用に使いません。
詳細は浸出性能基準とは?対象外になる給水用具と末端で厳しくなる基準値で扱っています。
洗浄弁や洗浄装置付便座は浸出性能基準の対象か。
対象外です。「適用対象となる」とした肢は令和3年に誤りとして出ています。
ボールタップの扱いは。
受水槽用は対象、水洗便所のロータンク用は対象外です。その先の水を飲むかどうかで分かれます。
鉛製給水管を発見したらどうするか。
速やかに水道事業者に報告します。
> 給水装置の構造及び性能のほかの論点は給水装置の構造及び性能のカテゴリにまとめています
法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月