令和3年度 学科試験1 問36は、労働安全衛生法上、酸素欠乏危険場所で作業する場合の事業者の措置に関する問題です。5つの記述から、誤っているものを1つ選びます。
誤りは選択肢4です。換気は酸素濃度18%以上に保ちます。
18と16は、どちらも一桁台の似た数字です。ただし境目は18%で一貫しています。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢4
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 事業者は、酸素欠乏危険作業主任者を選任しなければなりません |
| 2 | ○(正しい) | 事業者は、作業環境測定の記録を3年間保存しなければなりません |
| 3 | ○(正しい) | 労働者を作業場所に入場及び退場させるときは、人員を点検しなければなりません |
| 4 | ×(誤り) | 作業場所の空気中の酸素濃度は18%以上に保つように換気します。「16%以上」とした点が誤りです |
| 5 | ○(正しい) | 酸素欠乏症等にかかった労働者に、直ちに医師の診察又は処置を受けさせなければなりません |
18%は、定義と換気の両方で使われる数字です。
| 何が | 値 |
|---|---|
| 酸素欠乏の定義 | 空気中の酸素の濃度が18%未満の状態 |
| 換気で保つ濃度 | 18%以上 |
定義が18%未満なのだから、換気で保つ濃度も18%以上でなければ意味がありません。2つの数字は同じです。
「16%以上に保つ」としてしまうと、酸素欠乏の状態のまま作業させることになります。理屈から戻せる論点です。
この問題は、事業者の義務を4つ並べています。
| 義務 | 中身 |
|---|---|
| 人を置く | 酸素欠乏危険作業主任者を選任する |
| 記録を残す | 作業環境測定の記録を3年間保存する |
| 数える | 入場・退場のときに人員を点検する |
| 助ける | かかった労働者に直ちに医師の診察又は処置を受けさせる |
人員の点検は、入るときと出るときの両方で行います。入った人数と出た人数が合わなければ、中に取り残された人がいます。
なお作業主任者の免許と技能講習の登録は都道府県労働局長が行います。
詳細は酸素欠乏危険作業とは?作業主任者の選任と換気は18パーセント以上で扱っています。
酸素欠乏危険場所の換気は酸素濃度を何%以上に保つか。
18%以上です。16%とした肢は令和3年に誤りとして出ています。
酸素欠乏の定義は。
空気中の酸素の濃度が18%未満の状態です。換気で保つ濃度と同じ数字です。
作業環境測定の記録は何年保存するか。
3年間です。
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参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月