令和3年度 学科試験2 問54は、給水用具の故障と対策に関する問題です。5つの記述から、不適当なものを1つ選びます。
誤りは選択肢2です。ストレーナーに異物が詰まっていたら、分解して清掃します。
原因は「異物」なのに、処置が「新品と取り替え」になっています。取り除けば直るものを、丸ごと替えています。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢2
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | ウォーターハンマーの原因が水圧が高いことだったので、減圧弁を設置しました |
| 2 | ×(誤り) | ストレーナーに異物が詰まっていたら、分解して清掃します。「新品のピストン式定水位弁と取り替えた」とした点が誤りです |
| 3 | ○(正しい) | 大便器洗浄弁でピストンバルブの小孔が詰まっていたので、ピストンバルブを取り外し小孔を掃除しました |
| 4 | ○(正しい) | 小便器洗浄弁の吐水量が少なく、調節ねじが閉め過ぎだったので、調節ねじを左に回して吐水量を増やしました |
| 5 | ○(正しい) | ロータンクの水位が上がらず、排水弁のパッキンが摩耗していたので、排水弁のパッキンを交換しました |
原因を3つに分けると、処置が決まります。
| 原因 | 処置 |
|---|---|
| 異物のかみ込み・詰まり | 分解して清掃し、異物を除く |
| パッキンの摩耗 | そのパッキンを取り替える |
| 弁座の損傷・フロート弁の摩耗損傷 | その部品ごと取り替える |
この問題は、3つの型がきれいに並んでいます。
同じ問題の中に、正しい対応が2つ入っています。並べて見れば、選択肢2だけが型から外れていると分かります。
この誤りの形は、令和3年に2つ出ています。「弁座への異物のかみ込みがあったので、新しいフロート弁に交換した」という肢も同じ年に誤りとして出ました。
選択肢4の調節ねじは、向きが決まっています。
| 回す向き | 吐水量 |
|---|---|
| 右に回す | 減る |
| 左に回す | 増える |
この年は「少ないので左に回して増やした」と正しく書かれています。令和4年は、この向きを逆にした肢が誤りとして出ました。
詳細は給水用具の故障と対策は?清掃か、パッキンか、交換かを整理で扱っています。
ストレーナーに異物が詰まっていたらどうするか。
分解して清掃し、異物を除きます。新品と取り替えるのではありません。
小便器洗浄弁の吐水量が少ないときは。
調節ねじを左に回して増やします。右は減る向きです。
ウォーターハンマーの原因が水圧の高さだったときは。
減圧弁を設置します。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月