令和3年度 学科試験2 問53は、水道メーターに関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
誤りはアとウです。
アは最後の一語、ウは別の方式の説明を丸ごと当てています。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢5(ア=誤/イ=正/ウ=誤/エ=正)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 迂流するため、よこ形に比べて損失水頭はやや大きくなります。「小さい」とした点が誤りです |
| 2 | ○(正しい) | 表示機構部の表示方式は、計量値をアナログ表示する円読式と、デジタル表示する直読式があります |
| 3 | ×(誤り) | 羽根車に永久磁石を取り付けて回転を磁気センサーで検出するのは、羽根車式の説明です。電磁式水道メーターの説明としたのが誤りです |
| 4 | ○(正しい) | 接線流羽根車式は、計量室内に設置された羽根車に噴射水流を当て、羽根車を回転させて通過流量を積算表示します |
アは、理屈から戻せます。
「迂流」は遠回りするという意味です。遠回りさせるのだから、損失水頭は大きくなります。
設問は「迂流するため」と理由を正しく書いたうえで、結論だけを「小さい」に変えています。
この論点は3年度で誤りとして出ています。
| 書かれ方 | 正誤 | 出題年度 |
|---|---|---|
| よこ形に比べ損失水頭が小さい | 誤 | 令和元年・令和3年・令和7年 |
| よこ形に比べ損失水頭がやや大きい | 正 | 令和4年・令和6年 |
ウは、羽根車式の説明を電磁式に付けています。
| 方式 | 中身 |
|---|---|
| 電磁式 | 給水管と同じ呼び径の直管で、機械的可動部がない |
| 羽根車式 | 羽根車に永久磁石を取り付け、回転を磁気センサーで検出する |
電磁式には機械的可動部がないので、そもそも羽根車がありません。「羽根車」という語が出てきた時点で、電磁式の説明ではないと分かります。
令和元年には、同じ説明を「指示部の機械式」に付けた肢も誤りとして出ています。
イとエは、この年は正しい肢です。
| 表示方式 | 表示 |
|---|---|
| 円読式 | アナログ表示 |
| 直読式 | デジタル表示 |
この対応をまるごと入れ替えた肢が、令和元年に誤りとして出ています。
エの接線流羽根車式は、噴射水流を当てるのが目印です。軸流羽根車式は流れに平行な軸の螺旋状羽根車を回すもので、当て方が違います。
詳細はたて形軸流羽根車式とよこ形の違いは?整流器・螺旋状羽根車と損失水頭で決まる使い分けで扱っています。
たて形軸流羽根車式の損失水頭は。
よこ形に比べてやや大きいです。水がメーター内で迂流するためです。
羽根車に永久磁石を取り付けるのはどの方式か。
羽根車式です。電磁式には機械的可動部がないので羽根車がありません。
円読式と直読式はどちらがアナログか。
円読式がアナログ表示、直読式がデジタル表示です。
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参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月