令和3年度 学科試験2 問47は、給水用具に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
誤りはエだけです。大便器洗浄弁に対応する口径は25mmです。
「瞬間的に多量の水を必要とする」という理由までは正しい記述です。数字だけが小さくされています。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢4(ア=正/イ=正/ウ=正/エ=誤)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 二重式逆流防止器は、個々に独立して作動する第1逆止弁と第2逆止弁が組み込まれ、各逆止弁はテストコックによって個々に性能チェックができます |
| 2 | ○(正しい) | 複式逆止弁は、個々に独立して作動する二つの逆止弁が直列に組み込まれ、弁体はそれぞればねによって弁座に押しつけられている二重の安全構造です |
| 3 | ○(正しい) | 吸排気弁は、給水立て管頂部に設置され、負圧が生じた場合に自動的に多量の空気を吸気して負圧を解消し、停滞した空気を排出する機能も併せ持ちます |
| 4 | ×(誤り) | 大便器洗浄弁に対応する口径は25mmです。「口径20mm以上」とした点が誤りです |
標準計画の表が、使用水量と口径を対応させています。
| 給水用具 | 使用水量 | 対応する口径 |
|---|---|---|
| 大便器(洗浄弁) | 70〜130L/min | 25mm |
| 大便器(洗浄タンク) | 12〜20L/min | 13mm |
| 小便器(洗浄弁) | 15〜30L/min | 13mm |
大便器の洗浄弁だけが、使用水量も口径も桁が違います。70〜130L/minという水量は、他の3つの数倍です。
だから口径も25mmと大きくなります。20mmでは足りません。
アとイは、よく似た2つの給水用具です。
| 中身 | |
|---|---|
| 複式逆止弁 | 個々に独立して作動する2つの逆止弁。ばねで弁座に押しつける二重の安全構造 |
| 二重式逆流防止器 | 複式逆止弁と同じ構造だが、テストコックによる性能チェックと逆止弁の交換が、配管に取り付けたままできる |
構造は同じで、違いはテストコックの有無だけです。この年は2つを並べて、どちらも正しく書いています。
ウの吸排気弁は、空気の向きが2つあります。
| 給水用具 | 空気の向き |
|---|---|
| 空気弁 | 停滞した空気を出すだけ |
| 吸排気弁 | 負圧のとき入れる。出す機能も併せ持つ |
名前のとおり、吸排気弁は吸うほうと排するほうの両方を持ちます。
詳細は洗浄弁と洗浄タンクの違いは?大便器の洗浄弁だけ桁が違う理由で扱っています。
大便器洗浄弁に対応する口径は。
25mmです。使用水量が70〜130L/minと多いためです。20mm以上とした肢は令和3年に誤りでした。
複式逆止弁と二重式逆流防止器の違いは。
構造は同じで、二重式逆流防止器はテストコックによる性能チェックと逆止弁の交換が配管に取り付けたままできる点が違います。
吸排気弁の機能は。
負圧が生じたとき自動的に多量の空気を吸気して負圧を解消し、あわせて管内に停滞した空気を排出する機能も持ちます。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月