令和2年度 学科試験1 問24は、水撃作用の防止に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
誤りはウだけです。水撃防止器具は発生のおそれのある箇所の直前に設置します。
「近接して設置する」という部分はそのままです。前か後かだけが裏返っています。
※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。
正解:選択肢2(ア=正/イ=正/ウ=誤/エ=正)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 水撃作用により給水管に振動や異常音がおこり、頻繁に発生すると管の破損や継手の緩みを生じ、漏水の原因ともなります |
| 2 | ○(正しい) | 空気が抜けにくい鳥居配管がある管路は、水撃作用が発生するおそれがあります |
| 3 | ×(誤り) | 水撃防止器具は、発生のおそれのある箇所の直前(上流側)に近接して設置します。「その直後」とした点が誤りです |
| 4 | ○(正しい) | 水槽にボールタップで給水する場合は、必要に応じて波立ち防止板などを設置することが有効です |
省令のただし書きにも「上流側」と書かれています。
給水装置の構造及び材質の基準に関する省令第3条ただし書(要旨)
当該給水用具の上流側に近接してエアチャンバーその他の水撃防止器具を設置すること等により適切な水撃防止のための措置が講じられているものにあっては、この限りでない。
水撃は、止水機構を急に閉じたときに上流側へ跳ね返ってくる圧力です。発生した場所より先に置いても、衝撃はもう上流へ伝わっています。
受け止めるには、伝わっていく側に置かなければなりません。
この一語は、複数の年度で誤りとして出ています。
| 誤りとして出た形 | 出題年度 |
|---|---|
| その直後に水撃防止器具を設置する | 令和2年 問24・令和4年 問25 |
| 状況 | なぜ水撃につながるか |
|---|---|
| 鳥居配管 | 空気が抜けにくく、たまった空気が水の流れを乱す |
| ボールタップで水槽に給水 | 水面が揺れて浮玉が上下し、弁の開閉が繰り返される |
だから波立ち防止板を入れて、水面の揺れを抑えます。
詳細は水撃作用(ウォータハンマ)とは?流速を遅くする理由と水撃限界性能基準の3つの数値で扱っています。
水撃防止器具はどこに設置するか。
水撃作用が発生するおそれのある箇所の直前、つまり上流側に近接して設置します。
なぜ上流側なのか。
水撃は止水機構を急に閉じたときに上流側へ跳ね返る圧力だからです。発生箇所より先に置いても間に合いません。
波立ち防止板は何のためか。
水面の揺れでボールタップの浮玉が上下し、弁の開閉が繰り返されるのを抑えるためです。
> 給水装置の構造及び性能のほかの論点は給水装置の構造及び性能のカテゴリにまとめています
法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月