給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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令和2年度 給水装置の構造及び性能 問22 を解説(弁は開・閉は誤り)

令和2年度 学科試験1 問22は、配管工事後の耐圧試験に関する問題です。5つの記述から、不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢4です。止水機能のある給水用具の弁は、すべて「開」状態で実施します。

配管工事後の耐圧試験は、配管そのものが水圧に耐えるかを見る試験です。止水性を確かめる試験ではありません。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢4

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 配管工事後の耐圧試験の水圧は、水道事業者が給水区域内の実情を考慮して定めることができます
2 ○(正しい) 給水装置の接合箇所は、水圧に対する充分な耐力を確保するため構造及び材質に応じた適切な接合が行われている必要があります
3 ○(正しい) 水道用ポリエチレン二層管、水道給水用ポリエチレン管、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管は、管が膨張して圧力が低下することに注意します
4 ×(誤り) 分水栓、止水栓等の耐圧試験は止水性の試験ではないので、すべて「開」状態で実施します。「閉」状態とした点が誤りです
5 ○(正しい) 加圧圧力や加圧時間を過大にすると、柔軟性のある合成樹脂管や分水栓等の給水用具を損傷するおそれがあります

選択肢4のポイント(ここが誤り)

「開」と書いた肢が、正しい肢として出ています。

平成29年 問24エ(正しい肢)

分水栓、止水栓の耐圧試験は、止水性の試験ではないので、すべて「開」状態で実施する

理由がそのまま書かれています。見たいのは配管が水圧に耐えるかどうかなので、途中の弁を閉じてしまうと、その先まで水圧がかかりません。

「閉」とした肢は、書き方を変えて3年度出ています。

書かれ方 出題年度と正誤
止水性能を確認するため、弁はすべて「閉」状態で実施する平成28年 問20エ(誤り)
止水性の試験ではないので、すべて「開」状態で実施する平成29年 問24エ(正しい
弁はすべて「閉」状態で実施する令和2年 問22(誤り)

膨張して圧力が低下するのは樹脂管のほう

選択肢3にも、年度をまたぐ入れ替えがあります。

膨張して圧力が低下するとされたもの 出題年度と正誤
ポリエチレン二層管・架橋ポリエチレン管・ポリブテン管平成28年 問20ウ・令和2年 問22(正しい
波状ステンレス鋼鋼管平成29年 問24ウ(誤り)

柔らかい樹脂の管だから膨らみます。同じ「膨張」という語を、別の管に付け替えてきます。

選択肢1も、両方向で出ている

耐圧試験の水圧について 出題年度と正誤
水道事業者が実情を考慮して定めることができる令和2年 問22(正しい
基準省令で定められており、水道事業者が独自に定めることができない平成29年 問24ア(誤り)

詳細は耐圧性能基準とは?1.75MPaと20kPa・加圧装置だけ最大吐出圧力で扱っています。

覚え方

  • 配管工事後の耐圧試験は、止水機能のある弁をすべて「開」にして行う。「閉」は誤り
  • ★理由=止水性の試験ではない。途中の弁を閉じると、その先まで水圧がかからない
  • ★膨張して圧力が低下するのは樹脂管(ポリエチレン二層管・架橋ポリエチレン管・ポリブテン管)。波状ステンレス鋼鋼管に付け替えた肢は平成29年に誤り
  • ★耐圧試験の水圧は水道事業者が実情を考慮して定めることができる(「定めることができない」とした肢は平成29年に誤り)
  • 加圧圧力・加圧時間を過大にすると合成樹脂管や分水栓等を損傷するおそれがある

理解度チェック

Q.

配管工事後の耐圧試験で、止水機能のある弁はどうするか。

すべて「開」状態にします。止水性の試験ではないためです。

Q.

膨張して圧力が低下するのはどの管か。

ポリエチレン二層管、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管などの樹脂管です。波状ステンレス鋼鋼管とした肢は平成29年に誤りでした。

Q.

耐圧試験の水圧は誰が定めるか。

水道事業者が給水区域内の実情を考慮して定めることができます。

> 給水装置の構造及び性能のほかの論点は給水装置の構造及び性能のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和2年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問22=(4))によります。設問文が「不適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成28年度 学科試験1 問題」問20、「平成29年度 学科試験1 問題」問24および各年度の正答番号。弁の状態・膨張する管種・水圧を定める者は、各年度の問題と正答番号から確定したものです。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」。配管工事後の耐圧試験の実施方法は同資料によります。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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