給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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令和2年度 給水装置工事法 問18 を解説(水理計算は消防設備士)

令和2年度 学科試験1 問18は、消防法の適用を受けるスプリンクラーに関する問題です。5つの記述から、不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢5です。水理計算と給水管・給水用具の選定を行うのは消防設備士です。

工事そのものを施工するのは指定給水装置工事事業者です(選択肢1)。施工する人と、計算・選定をする人が別だという点が要点です。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢5

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 水道直結式スプリンクラー設備の工事は、水道法に定める給水装置工事として指定給水装置工事事業者が施工します
2 ○(正しい) 災害その他正当な理由による一時的な断水や水圧低下で性能が十分発揮されない状況が生じても、水道事業者に責任はありません
3 ○(正しい) 湿式配管は、停滞水が生じないよう常時使用する水洗便器や台所水栓等の末端給水栓までの配管途中に設置します
4 ○(正しい) 乾式配管は、停滞水をできるだけ少なくするため給水管分岐部と電動弁との間を短くすることが望ましいとされます
5 ×(誤り) 水理計算及び給水管、給水用具の選定は消防設備士が行います。「給水装置工事主任技術者が行う」とした点が誤りです

選択肢5のポイント(ここが誤り)

担い手は資料で分かれています。

「水道直結式スプリンクラー設備の設置について」(要旨)

配水管から分岐して設けられた給水管からスプリンクラーヘッドまでの水理計算、口径決定、スプリンクラー設備に係る給水管、給水用具の選定は、消防設備士の指導に従うこと。

この置き換えは、5年度にわたって誤りとして出ています。

誤りとして出た形 出題年度
水理計算及び給水用具の選定を給水装置工事主任技術者が行う令和2年・令和4年・令和5年・令和6年・令和7年

役割の分け方は1本です。

誰が 何を
指定給水装置工事事業者給水装置工事として施工する
消防設備士水理計算・口径決定・給水管と給水用具の選定

湿式と乾式は、停滞水の消し方が違う

方式 停滞水への手当て
湿式常時使用する末端給水栓までの配管途中に設置して、水を流し続ける
乾式分岐部と電動弁との間を短くして、たまる区間そのものを縮める

乾式で水があるのは、分岐部から電動弁までだけです。だから短くすれば停滞水も減ります。

詳細は水道直結式スプリンクラー設備とは?湿式と乾式・電動弁までを短くする理由で扱っています。

覚え方

  • 水理計算・口径決定・給水用具の選定は消防設備士。主任技術者とした肢は5年度で誤り
  • ★役割は1本=施工は指定給水装置工事事業者/計算と選定は消防設備士
  • ★湿式は常時使用する末端給水栓までの配管途中に設置して水を流し続ける
  • ★乾式は分岐部と電動弁との間を短くする。水があるのはその区間だけだから
  • 断水や水圧低下で性能が発揮されなくても水道事業者に責任はない

理解度チェック

Q.

水理計算と給水用具の選定は誰が行うか。

消防設備士です。給水装置工事主任技術者とした肢は5年度で誤りとして出ています。

Q.

工事を施工するのは誰か。

指定給水装置工事事業者です。水道法に定める給水装置工事として施工します。

Q.

乾式配管で分岐部と電動弁の間を短くするのはなぜか。

水があるのはその区間だけなので、短くすれば停滞水が少なくなるためです。

> 給水装置工事法のほかの論点は給水装置工事法のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和2年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問18=(5))によります。設問文が「不適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 厚生労働省・消防庁「水道直結式スプリンクラー設備の設置について」。水理計算・口径決定・給水管と給水用具の選定を消防設備士の指導に従うことは同資料によります。
  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和4年度 学科試験1 問題」問15、「令和5年度」問15、「令和6年度」問17、「令和7年度」問16および各年度の正答番号。5年度の比較は各年度の問題によります。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」。湿式配管・乾式配管の設置方法は同資料によります。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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