令和2年度 学科試験2 問49は、自然冷媒ヒートポンプ給湯機に関する問題です。5つの記述から、不適当なものを1つ選びます。
誤りは選択肢5です。貯湯湯沸器はボイラーに該当しません。
「基本的な機能・構造は貯湯湯沸器と同じ」という前半は、そのとおりです。そこから引き出した結論だけが逆になっています。
※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。
正解:選択肢5
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 送風機で取り込んだ空気の熱を冷媒(二酸化炭素)が吸収します |
| 2 | ○(正しい) | 熱を吸収した冷媒がコンプレッサで圧縮されて高温・高圧になります |
| 3 | ○(正しい) | 高温となった冷媒の熱を熱交換器内に引き込んだ水に伝えてお湯を沸かします |
| 4 | ○(正しい) | 冷媒は膨張弁で低温・低圧に戻され、再び熱を吸収しやすい状態になります |
| 5 | ×(誤り) | 貯湯湯沸器は労働安全衛生法施行令に定めるボイラーに該当しません。同じ構造だからボイラーである、とした結論が誤りです |
ボイラーの定義に、除かれる範囲があります。
労働安全衛生法施行令第1条第3号(要旨)
ボイラー 蒸気ボイラー及び温水ボイラーのうち、次に掲げるボイラー以外のものをいう。
(中略)ニ ゲージ圧力0.1メガパスカル以下の温水ボイラーで、伝熱面積が4平方メートル以下のもの
給水装置として扱われる貯湯湯沸器のほとんどは、この範囲に入ります。だからボイラーから除かれます。
小型ボイラーも同じ条で「ボイラーのうち」と定義されているので、ボイラーでないものは小型ボイラーにもなりません。
| 位置 | 中身 | 正誤 |
|---|---|---|
| 前提 | 基本的な機能・構造は貯湯湯沸器と同じ | そのとおり |
| 結論 | だからボイラーである | 逆 |
貯湯湯沸器がボイラーでないのだから、同じ構造ならボイラーではありません。
「貯湯湯沸器はボイラー及び小型ボイラーに該当する」とした肢は、令和元年と令和6年のどちらも誤りとして出ています。
| 順 | 冷媒に起きること |
|---|---|
| 1 | 空気の熱を吸収する |
| 2 | コンプレッサで圧縮されて高温・高圧になる |
| 3 | 熱を水に伝えてお湯を沸かす |
| 4 | 膨張弁で低温・低圧に戻る |
圧縮して熱くし、熱を渡して、膨張させて冷やす、という一巡です。
詳細は湯沸器の種類は?瞬間・貯蔵・貯湯の違いとボイラーの扱いを整理で扱っています。
自然冷媒ヒートポンプ給湯機はボイラーか。
違います。貯湯湯沸器がボイラーに該当しないので、同じ構造ならボイラーにはなりません。
なぜ貯湯湯沸器はボイラーでないのか。
ゲージ圧力0.1MPa以下で伝熱面積4m²以下の温水ボイラーが、施行令第1条第3号でボイラーから除かれているためです。
冷媒が高温・高圧になるのはどの段階か。
熱を吸収したあと、コンプレッサで圧縮される段階です。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月