令和元年度 学科試験1 問24は、金属管の侵食に関する問題です。4つの記述から、不適当なものを1つ選びます。
誤りは選択肢1です。侵食されるのは自然電位の低い金属のほうです。
電池が形成されるという前半は正しく書かれています。最後の一語だけが逆です。
※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。
正解:選択肢1
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 侵食されるのは自然電位の低い金属です。「自然電位の高い金属が侵食される」とした点が誤りです |
| 2 | ○(正しい) | マクロセル侵食とは、金属材質、土壌、乾湿、通気性、pH、溶解成分の違い等の異種環境での電池作用による侵食をいいます |
| 3 | ○(正しい) | 鉄道、変電所等に近接して埋設されている場合に、漏洩電流による電気分解作用により侵食を受けます |
| 4 | ○(正しい) | コンクリートに接している部分の電位が高くなって腐食電池が形成され、コンクリートと接触していない部分が侵食されます |
この分野は、問われることが1つに決まっています。
どちらの側が侵食されるか、です。
| 場面 | 侵食される側 |
|---|---|
| 異種金属の接触 | 自然電位の低い金属 |
| 漏えい電流 | 電流が流出する部分 |
| コンクリートと土壌 | コンクリートに接していない土壌部分 |
3つとも「低いほう・出るほう・触れていないほう」がやられます。向きがそろっているので、まとめて覚えられます。
この向きを逆にした肢は、令和元年から令和7年までで5年度出ています(令和4年だけ出題なし)。
肢4は、同じ問題の中で正しい向きが書かれています。
コンクリートに接している側は電位が高くなり、接していない土壌側が侵食されます。
つまりこの問題は、同じ「電位の高低と侵食の関係」を、肢1では逆に、肢4では正しく並べています。
2つを並べれば、どちらかが誤りだと分かります。
分類も押さえておきます。
| 大分類 | 中身 |
|---|---|
| 電気侵食 | 漏えい電流による侵食/干渉による侵食 |
| 自然侵食 | マクロセル侵食(異種金属接触/コンクリート・土壌系/通気差)とミクロセル侵食 |
詳細は金属管の侵食とは?マクロセルとミクロセルの違いと侵食されるのはどちら側かで扱っています。
異種金属が接触するとどちらが侵食されるか。
自然電位の低い金属です。高いほうとした肢は令和元年に誤りとして出ています。
漏えい電流ではどこが侵食されるか。
電流が流出する部分です。
コンクリートに接している部分と接していない部分では。
接していない土壌部分が侵食されます。接している側は電位が高くなります。
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参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月