令和元年度 学科試験1 問23は、水撃防止に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
誤りはアとウです。どちらも向きを裏返した形です。
アは速い遅い、ウは複式と単式です。
※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。
正解:選択肢2(ア=誤/イ=正/ウ=誤/エ=正)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | ウォータハンマを防止するには、基本的に管内流速を遅くします。「速くする」とした点が誤りです |
| 2 | ○(正しい) | 発生するおそれのある箇所には、その手前に近接して水撃防止器具を設置します |
| 3 | ×(誤り) | 水撃作用が少ないのは複式のほうです。「複式は単式に比べて発生しやすい」とした点が誤りです |
| 4 | ○(正しい) | 水槽にボールタップで給水する場合は、必要に応じて波立ち防止板等を設置します |
アは、理屈から向きが戻せます。
水撃圧は流速に比例します。速く流れているものほど、急に止めたときの衝撃が大きくなります。
だから防ぐ基本は流速を遅くすることで、目安は1.5〜2.0m/sです。
ウは、ボールタップの構造から出ます。
給水装置標準計画・施工方法(要旨)
ボールタップは、比較的水撃作用の少ない複式、親子2球式及び定水位弁等から、用途に適したものを選定する。
資料が「水撃作用の少ないもの」として複式を挙げています。設問はそれを逆にしています。
この分野で裏返されるのは、次の3か所です。
| 論点 | 正しい向き |
|---|---|
| 流速 | 遅くする(1.5〜2.0m/s) |
| 水撃防止器具の位置 | 発生箇所の手前(上流側)に近接して置く |
| ボールタップ | 水撃作用が少ないのは複式のほう |
この問題は、3つのうち2つを裏返して並べています。
イとエは、そのまま正しい記述です。
水撃防止器具は、発生する場所より手前に置きます。発生してから先に置いても、衝撃はもう上流側へ伝わっています。
エの波立ち防止板は、水面が揺れてボールタップが上下するのを抑えるものです。
詳細は水撃作用(ウォータハンマ)とは?流速を遅くする理由と水撃限界性能基準の3つの数値で扱っています。
ウォータハンマを防ぐには流速をどうするか。
遅くします。水撃圧は流速に比例するためで、目安は1.5〜2.0m/sです。
水撃作用が少ないボールタップは。
複式、親子2球式及び定水位弁等です。複式が単式より発生しやすいとした肢は誤りです。
水撃防止器具はどこに設置するか。
発生するおそれのある箇所の手前に近接して設置します。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月