平成30年度 学科試験1 問27は、給水装置の耐寒性能基準に関する問題です。4つの記述から、不適当なものを1つ選びます。
誤りは選択肢1です。凍結のおそれがある場所の給水用具がすべてこの基準を満たさなければならないわけではありません。
「寒冷地仕様の給水用具か否かの判断基準であり」という前半は正しく書かれています。そこから対象を全部に広げたところが違います。
※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。
正解:選択肢1
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 対象は、減圧弁、逃し弁、逆止弁、空気弁及び電磁弁の5つです。「設置される給水用具はすべて」とした点が誤りです |
| 2 | ○(正しい) | 耐寒性能基準においては、凍結防止の方法は水抜きに限定しないこととしています |
| 3 | ○(正しい) | 試験温度の-20±2℃は、寒冷地における冬季の最低気温を想定したものです |
| 4 | ○(正しい) | 低温に暴露した後確認すべき性能基準項目から浸出性能が除かれているのは、低温暴露により材質等が変化することは考えられず、浸出性能に変化が生じることはないと考えられることによります |
省令が対象を絞っています。
給水装置の構造及び材質の基準に関する省令第6条(要旨)
屋外で気温が著しく低下しやすい場所その他凍結のおそれのある場所に設置されている給水装置のうち減圧弁、逃し弁、逆止弁、空気弁及び電磁弁(給水用具の内部に備え付けられているものを除く。以下「弁類」という。)にあっては…
絞り込みは2段です。
| 段 | 条件 |
|---|---|
| 1段目 | 場所=屋外で気温が著しく低下しやすい場所その他凍結のおそれのある場所 |
| 2段目 | 器具の種類=減圧弁・逃し弁・逆止弁・空気弁・電磁弁の5つ |
この肢は1段目だけを残して、2段目の絞り込みを外しています。
「すべて」という語が出たら、除かれるものが無いかを確かめます。
凍結防止の方法は水抜きに限定していません。
ヒーターや断熱材など、ほかの方法でも構いません。この記述は令和元年にも正しい肢として出ています。
| 試験後に確認する性能 | 含まれるか |
|---|---|
| 耐圧性能・水撃限界性能・逆流防止性能・負圧破壊性能 | 含まれる |
| 浸出性能 | 除かれる |
低温にさらしても材質が変わるとは考えられないからです。凍って壊れるかどうかを見る試験なので、溶け出す量は変わりません。
詳細は耐寒性能基準とは?零下20度で1時間・すべての給水用具にはかからないで扱っています。
耐寒性能基準の対象は。
凍結のおそれのある場所に設置される減圧弁、逃し弁、逆止弁、空気弁、電磁弁の5つです。すべての給水用具ではありません。
凍結防止の方法は水抜きに限られるか。
限定していません。
試験後の確認から浸出性能が除かれるのはなぜか。
低温暴露により材質等が変化することは考えられず、浸出性能に変化が生じることはないと考えられるためです。
> 給水装置の構造及び性能のほかの論点は給水装置の構造及び性能のカテゴリにまとめています
法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月