平成30年度 学科試験1 問26は、給水装置の逆流防止性能基準に関する問題です。4つの記述から、不適当なものを1つ選びます。
誤りは選択肢4です。この基準が防ぐのは水が汚染されることで、水圧の変化ではありません。
「給水装置を通じての水道水の逆流により」という前半はそのままです。何を防ぐのかという目的だけが替えてあります。
※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。
正解:選択肢4
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 適用対象は逆止弁、減圧式逆流防止器及び逆流防止装置を内部に備えた給水用具です |
| 2 | ○(正しい) | 逆止弁等は、1次側と2次側の圧力差がほとんどないときも、2次側から水撃圧等の高水圧が加わったときも、ともに水の逆流を防止できるものでなければなりません |
| 3 | ○(正しい) | 減圧式逆流防止器は、逆流防止機能と負圧破壊機能を併せ持つ装置です |
| 4 | ×(誤り) | 逆流防止性能基準は、水道水の逆流により水が汚染されることを防止するために定められたものです。「水圧が変化することを防止するため」とした点が誤りです |
目的をすり替える形です。
逆流が起きて困るのは、給水装置の側の水が水道の側へ入ってくることです。
入ってくるのは汚れた水や薬品なので、防ぎたいのは汚染です。水圧が変わることを心配しているのではありません。
| 条件 | 意味 |
|---|---|
| 3キロパスカル | 1次側と2次側の圧力差がほとんどないとき |
| 1.5メガパスカル | 2次側から水撃圧等の高水圧が加わったとき |
2つの静水圧で試すのは、逆流の起き方が2通りあるからです。
圧力差がほとんどないときでも、じわじわと逆に流れることがあります。だから低い側でも試します。
省令第5条は、逆止弁のうち減圧式逆流防止器だけに、逆流防止性能に加えてマイナス54キロパスカルの負圧破壊性能を求めています。
だから逆流防止機能と負圧破壊機能を併せ持つ装置だと言えます。
詳細は逆流防止性能基準とは?3kPaと1.5MPaはなぜ2つあるのかで扱っています。
逆流防止性能基準は何を防ぐためのものか。
水道水の逆流により水が汚染されることを防止するためです。水圧の変化ではありません。
なぜ2つの圧力で試験するのか。
圧力差がほとんどないときの逆流と、高水圧が加わったときの逆流の両方があるためです。
減圧式逆流防止器の特徴は。
逆流防止機能と負圧破壊機能を併せ持つ装置です。
> 給水装置の構造及び性能のほかの論点は給水装置の構造及び性能のカテゴリにまとめています
法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月